禁断の恋

CAST髙橋 快空髙橋 快空

作者:女神降臨

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.11.05

これは、嘘のようで
本当にあった切ない物語。







・*。・ 鏡の前で ・。*・





カイラ(よし、完璧!)











・*。・ 朝の学校で ・。*・





カ「蓮先生!
おはようございます!!!」





蓮「あぁ、おはよう」





カ「今日もイケてますね~!」





蓮「ありがとな笑」





カ「あ~、
お世辞じゃないですよ。
本気ですからね?」





蓮「笑 じゃあな~」





先生はわかってない。





私は、生徒会1年書記であり、
吹奏楽部でもある。





私は、蓮先生のことが好き。
likeじゃなくて、
loveのほう。





先生が吹部の顧問で、
今までずっと
その背中を見てきた。





吹部になって
もう半年になるとき、
新生徒会の選挙があった。





生徒会の担当職員が
蓮先生だと知って、
立候補することを即決。





そして今に至る。





先生と私は13歳差。





先生は私のことなんて
見ていないだろう。





なんで好きに
なっちゃったんだろ、、、





辛いのはわかっていても、
どんどん先生に
溺れていく心を
止めることができなかった。













・*。・ 放課後 ・。*・





蓮「明日は、とうとう文化祭!
楽しんで演奏しましょう!」





部員「はい!」





カ「、、、」













・*。・ 帰り道 ・。*・





アキ「、、、そんでさー、
そいつがやばいわけよ。
あー、早く席替えしたい!」





カ「、、、ねー」





ア「カイラ?」





カ「んー?」





ア「カイラさ、、、
なんかあった?
さっきから
心ここにあらずって
顔してる」





カ「!!、、、、、、
い、いや?」





先生が好きなんて、
親友のアキでも
口が裂けても
言えるわけないでしょ、、、





カ「、、、ね、ねぇ!」





ア「なに?」





カ「もしも、もしも生徒が
先生のことを
好きだったとしたら、
アキはどう思う?」





ア「どうって、、、
んー、まぁいいとは思うけど、
そんなのドラマでしかないでしょ」





カ「そうだよね!」





やっぱりおかしいよね。
生徒が先生のことを
好きだなんて。





ア「、、、」





それから、約2年
何事もなく
日々が過ぎ去った。





蓮「とうとう
カイラも卒業だな!
騒がしいのがいなくなって
せいせいするよ 笑」





カ「うわ、ひどーい笑」





明日で卒業か、、、
結局、何にもできてない、、、













・*。・ 卒業式当日 ・。*・





もう卒業しちゃうし、
これが最後のチャンスだよね。





今まで、ずっとずっと
先生のことを見てきた。





コンクールで
金賞を取って喜ぶ姿、





合奏のときに
おちゃらける姿、





生徒会として
真面目に動く姿、、、





ずっと好きだった。





けど、所詮私は
1人の生徒でしかない。





でも。
それでも、





この気持を
伝えたかった。





今まで想ってきた
この気持は、
ムダなんかじゃない。





カ「蓮先生!
ちょっといいですか?」





蓮「何だ?
急に改まって」





カ「ずっと、
ずっと好きでした」





蓮「!?」





カ「先生としてじゃなくて、
1人の人間として。
1年の時から、
わからないところを
真摯に教えてくれるところ、
なにげに面白いところ、
優しいところ、
こんな私にもかまってくれるところ、
先生の全部が好きです!」





蓮「ありがとう。
でも、受け入れることはできない。
カイラのことは、
いい生徒だと思ってる。
だって、13歳差もあるんだよ?
カイラは、もっと別の人と
幸せになったほうがいい」





カ「やっぱりそうですよね。
所詮私はただの生徒ですよね。
なんかすみません。
せっかく感動の卒業式だったのに」





蓮「、、、、、、」





心の準備は
できているはずだった。





受け入れて
もらえないことは
わかっていたから。





でも、3年間想ってきた
この気持が報われないのは、
辛かった。





やっぱり、漫画みたいに
うまくは行かないよね。





自分にそう言いながら、
私は泣いた。





いっぱいいっぱい泣いた。





でも、心に刺さった
大きな棘は、
取れることがなかった。













*...・・・*...・・・*





それから20年、
私は最愛の人と結婚した。





この恋は、決して
無駄じゃなかった。





すんごい悲しいけれど、
でも、その何倍も
先生とのいい思い出がある。





だから私は前に進む。





先生を見返して、
絶対に幸せになってやると
心に誓って。







*end*

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