この香りは・・・

CAST高比良 由菜高比良 由菜

作者:じゃが

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.08.22

私は高比良由菜、
高校1年生。





みんなからは、
ゆななって呼ばれてます!





これから話すのは、
私と大好きな彼に
起きたお話。











*。・----。・----・。*





「香水といったら、
ゆななだと思うから」





今どこにいるのか
分からない、
大好きだった彼が
誕生日にそう言って、
香水をくれた。





ほんのり甘い、
バニラみたいな
いい香り。





それから
彼とのデートには、
必ずその香水をつけて
行った。





「ねえねえ、今日、
いい香りする?」





「お、ゆなな、
俺があげた香水
つけてくれてる。
やっぱりゆななに
ぴったりだ!」





彼は毎回
そう言ってくれた。





それがうれしくって、
うれしくって、
ちょっと調子に
乗りすぎちゃったみたいで。





ある日、彼は、
私に何も言わずに
転校した。





LINEだって
既読スルーだった。





多分、
ウザかったんだと思う。





何回も何回も、
ウザかったんだと思う。





それに、
神様からの罰なのか、
彼からもらった香水を
落として割ってしまい、
中身が全部なくなった。





自分の行いを
激しく反省して、
毎日泣いた。





泣き続けて1週間。





友達のルキに誘われて、
電車で1時間くらいかかる
ショッピングモールに行った。





あんまり気分は
乗らなかったけど、
気分転換にと思い、
行ってみることにしたのだ。





「ゆなな、あの服
かわいくない!?」





「たしかにかわいいかも。
ルキ、行ってみよ!」





2人でそのお店に向かう。





ふわっ。





え・・・
今、すれ違った人から、
あの香水の香りが
したような・・・





歩いても歩いても、
まとわりついてとれない、
あの香り。





彼との記憶が
途切れなく蘇ってきて、
私の頬を涙が伝った。





「・・・な、なな、ゆなな!」





聞き覚えのある、
でもルキじゃない声に
振り返る。





「!」





言いたいことは
たくさんあるのに、
口が開かない。





「ゆなな!
会いたかった・・・
会いたかった!」





泣きじゃくる私を
そっと抱いたのは、
彼だった。





「ごめんな、
何も言わずに。
LINEもスルーして。
俺さ―――」





それから彼は、
あのときに
何も言わずに
転校した理由を
丁寧に話してくれた。





「そうだったんだ。
・・・っていうか、
あの香水つけてるんだね」





「照れるなあ。
実はゆななと
一緒にしたくて
買っちゃった、
なんて言えないよ」





「言ってるじゃん!」





彼は照れたように
笑ってから、
「そうだ」
とバッグの中から
箱を出した。





「これ。
いつか会って
渡そうって思って、
さっき買ったんだ」





中身は……
あの香水!





「ちょうどなくなったから、
うれしい!」





「よかった。
俺とゆななの・・・
2人だけの香りだもんな」





「うん!」





うれしくって、うれしくって、
今度はうれし涙が出てきた。





「大好き、ゆなな!」





「私も大好き!」





彼と見つめ合ったとき、





「お2人さーん、
イチャイチャは
どこかでしてくださーい」





とルキの声がした。





「あの服、
ラスト2着だってよー!
誰かが買っちゃうよ~!」





「ルキー、
ちょっと待ってー!
じゃ、またLINEで
話そうね。
大好きだよ~!」





それから彼とは
毎日連絡してるんだ。





さーて、
今日のデートは、
ルキとおソロで買った
あの服とあの香水で、
バッチリかな!?







*end*

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