導け！恋の筆

CAST近藤　藍月

作者：まなみ

2022.07.13

こんにちは～
アキです！
中３です。

書道部に
入っています。

でもね・・・、
全然上手じゃないんだ・・・

今度大会があって
書道部代表で
出ることになってしまったの。

どうしよう・・・

でもね、私には
心強いパートナーがいる。

書道部部長のカイラ。

めっちゃうまくて
２回も優勝してるんだ。

・＊。・　練習　・。＊・

カイラ「そこ、
もうちょっと
跳ねを意識してアキ」

アキ「はい」

アキ「いいよね～、
カイラは上手くて
私なんか下手だよ」

カイラ「アキ、
すぐに弱音を出さない」

アキ「すいません」

こうして私の練習は
ずっと続いた。

・＊。・　部活　・。＊・

シュ

アキ「よっしゃー、
跳ねがうまくいった」

「んー、
まだまだだな」

アキ「あっ、るわ」

るわっていうのは、
書道部の
副部長なんだ。

アキ「って、
なんでいるの？」

るわ「カイラにアキの様子」

るわ「まっ、頑張れ」

カイラがるわに
頼みすぎだから
私は彼のことを
どんどん好きになっていた。

・＊。・　家　・。＊・

明日、大会だー。

筆ばさばさだし
筆変えようかな・・・

恋!?

筆の持ち手に
恋って
書いている・・・

これって
恋がかなうのかな・・・

まあ、使ってみるか。

・＊。・　大会当日　・。＊・

うわー、
会場って広いなー。

って、感心している
場合じゃないか。

カイラ「本番だねー、アキ」

アキ「そっ、そうだね」

カイラ「もうー、
アキったら緊張しすぎ」

アキ「だだって、
こんなに広いし
代表で出てるし、
プレッシャーが・・・」

カイラ「はいはいはい、
大丈夫」

るわ「頑張れよ、アキ」

アキ「うん」

この筆はしっかり
選んできたから大丈夫。

この筆となら。

導け恋の筆。

・＊。・　ｅｎｄ　・。＊・