あの恋と花火を探して

CAST髙橋 快空髙橋 快空

作者:ちぃ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.06.07

?「なんで泣いてんの?
おまえ、名前は?
何年生?」





カイラ「・・・カイラ。
1年生」





?「もう小学生なのに
泣いてたのか?」





カイラ「な、泣いてないもん」





?「ふーん、迷子になったか
花火の音に驚いたのかと
思ったけど」





カイラ「ち、違うもん!」





?「そう。おれんち、
花火職人なんだ。
今鳴ってるのも
おれんちの花火だぜ。
かっけーだろ?」





カイラ「うん。
ぜ、全然怖くないよ!」





?「へー。じゃあ、
カイラとおれが
中学3年生になって
カイラがまた泣いてたら
おれの勝ち。
泣いてなかったら、
カイラの勝ち。
中学3年生の花火大会、
おれん家の花火が鳴ってる時に、
またこの木の下で待ちあわせな。
約束だぞ」





カイラ「うん。約束!」













*...・・・*...・・・*





そして私は、
中学3年生になりました。





でもあの後男の子は、
名前すら言わずに
いなくなっちゃったんです。





カイラ「あーーーー。
手がかりは、花火職人の家の
同い年の男の子ってだけかー」





ルワ「またそのこと
考えてんの?
何回も言ったけどさ、
8年前のことなんて、
覚えてるやついるかよ。
あきらめたほうがいいと思うぜ」





こいつは
幼なじみのルワ。





カイラ「だめだよ。
一応お礼も言いたいし、
約束だし、あと・・・」





ルワ「あと、何だ?」





カイラ「うふふ。
なんでもない」





ルワ「じゃあ1つ
教えてあげようか?」





カイラ「なになに?」





ルワ「ここら辺、
花火職人なんて
何人もいるんだぜ?
まあ、おれも
そのうちの1人だしな」





カイラ「もー、分かってるよ。
だから1周間前になっても
まだ見つけられてないんじゃん」





ルワ「あ、あともう1つ。
期限は1週間後の
花火大会までらしいけど、
それまでに見つけられんの?」





カイラ「とりあえず
中学3年生の
花火職人の男子を
片っぱしから探してみる!」













・*。・ 花火大会まで6日 ・。*・





学校にて。





カイラ「3年1組のみなさん
すみませーん。
この中に、花火職人の
息子の人いますかー?」





「3年2組のみなさーん。
花火職人の息子の人は
いますか?」





・・・以下省略!













・*。・ 放課後 ・。*・





カイラ「ルワー!
聞きこみしてみたんだけど、
3年生で花火職人の息子の人、
5人しかいなかったよ!」





ルワ「で、どうすんの?」





カイラ「うーん、8年前の
花火大会に出てたか
聞いてみる!
出てなければ、
その子は候補から
外れることになるでしょ!」





あと少しで、約束した子に
会えるのか・・・!





ルワ「まだ浮かれないほうが
いいと思うぜ」





カイラ「大丈夫だよ~
えへへっ」













・*。・ 花火大会まで6日 ・。*・





カイラ「ルワー・・・
5人とも、8年前の花火大会
出てたんだって・・・
ああー、もうどうしよう」





ルワ「だから
浮かれないほうがいいって
言ったのに。
カイラ、8年前の花火大会のこと、
もっとよく思い出せねーのか?
その男の子の顔とかさ」





カイラ「暗かったからよく
見えなかったんだよ・・・
ああもうだめだ・・・
世界の終わりだよ・・・
って、なに笑ってんのよ、ルワ!
私が悲しんでるのが
そんなに面白いのっ?!」





ルワ「ちょ、怒るなよ!
今カイラが言った言葉に、
カイラとその男子が
いつ会ったのかを指す言葉が
あったのを
発見しただけだからさ」





カイラ「うそだ!
私をおちょくってるだけ
でしょうが!」





ルワ「ガチだってば!
自分で言ってただろ、
暗かったから
よく見えなかったって」





カイラ「それが?」





ルワ「花火大会は毎年、
まだ少し明るめの18時前から
スタートするだろ、
でもカイラとその男子が会った頃は、
花火が上がっても
暗めだったってことは・・・」





カイラ「18時より
後だったってことか!」





ルワ「まあ、日によって
明るさも違うから
確実ではないけど、
8年前の大会の
パンフレットとかがあれば
だいたいはしぼれるんじゃね?
・・・ってもういないじゃん!」













・*。・ 花火大会まで3日 ・。*・





カイラ「ルワっ!
パンフレット見つけたよ!
近所の人ん家を
ひたすらまわったら、
31軒目で持ってる人
発見したの!」





ルワ「相変わらず
行動力すごいな・・・」





カイラ「ここ見て。
こないだ言った5人のうち、
4人は18時の前半に
花火あげてるよ」





ルワ「てことは、
この20時10分にあげてた
残りの1人が
8年前の男子か」





カイラ「うん!
あ、ルワの家の花火は
20時20分にあげてたんだね」





ルワ「お、おう」





カイラ「それでさ、
顔は覚えてないから、
会っても本当にその子が
8年前の子なのかは
分からないじゃん?」





ルワ「たしかに。
本当でも、違いますって
言われたら
もう分からないな」





カイラ「そこで!
カイラ、考えました!
まあルワには
言わないけどね」





ルワ「なんでだよ」





カイラ(泣いてるフリをして
あっちから出てこさせる、
なんてルワに言ったら
笑われるに決まってるもん!)





カイラ「とにかく、
もう決めたから!
今年は一緒に行けないけど
よろしく!」





ルワ「・・・」













・*。・ 花火大会当日 ・。*・





ヒューッ、
パ~ン、パ~ン!





カイラ(やっと会えると
思ったらわくわくして、
浴衣選んだり
髪の毛セットするのに
時間かかっちゃった!
もう始まってるし、
パンフレットによると
8年前の子の家の花火まで
あと10分くらいだから
急がないと)





こうして私は
8年前の木の下に
着きました。





カイラ(今もあの子がどこかで
見ているかもしれないな。
泣いてるフリを・・・
って、けっこう難しいわ・・・)





ヒューッ、ドーン!





ピューッ、パーンパーン!





カイラ(はじまった!)





パン、パンパン、
ヒューッ、パーン!





カイラ(そろそろ
来るかな・・・
ドキドキする・・・)





ヒューッパパパ、パン!





(・・・あれ?)





ピューッ、バーン!





あっという間に
最後の花火が上がりました。





カイラ(結局、
来なかったな・・・
ルワが言った通り、
やっぱり8年前のことなんて
覚えてるわけないよね・・・
勝手に好きになって、
運命の人なんて思って、
私バカみたい・・・)





ルワの家の花火が
鳴りはじめた頃、
私は木の根元に座って
泣いていました。





?「なんで泣いてんの?」





カイラ「・・・え・・・?」





思わず振り返ると。





?「やっぱりまた
泣いてたのかよ。
おれの勝ちだな」





カイラ「・・・もしかして
8年前の・・・?
って、ル、ルワ?!
なんで?!」





ルワ「・・・なんでって、
約束だろ?」





カイラ「うそ・・・
ルワだったの・・・?
8年前の子って・・・」





ルワ「やっと気づいたん?
・・・カイラ、
おれの勝ちだから、
おれの願いごと、
1つ叶えてくれないか?」





カイラ「願いごとって・・・?」





ルワ「8年前から今日まで、
カイラのことが、
ずーっと好きです。
だから・・・」





ヒューッ、パーン!





カイラ「花火の音で
聞こえなかったから、
もう1回言って・・・」





バッ(ハグした音)。





ルワ「これなら聞こえるか?
・・・つきあってください」





カイラ「・・・私も、
勝ったら言おうと
思ってた・・・
もちろん・・・!」





ヒューッ、バーン!!





ルワ「やべ、そろそろ
手伝いに行かねえと
親父に怒られるから・・・」





カイラ「うん!
また明日!」





大きな花火が2つ、
今打ち上がりました!







*end*

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