魔法使いに恋をした
作者:ユヅ
みなさん、
こんにちは。
新潮高校に通う
1年生、
高比良由菜です。
新潮高校は、
県内でも市内でも
特に有名ではない、
普通の中の普通の学校。
そして、
私も普通の学力、
普通の運動神経、
普通の見た目、
普通の家で育った、
普通な女子です。
普通が1番だけど、
特技は?
って聞かれると、
すごく困る。
誰かより上って
いうものがないから。
つねに平均値の中で
生きている。
いや、正しく言えば、
性格は普通より
おとなしめだと思う。
そんな私の高校生活は、
淡々と過ぎていった。
・・・はずだった。
* * *
朝。
私は、いつも通りの
時間に家をでた。
ゆなな「曇りか・・・」
空は、薄暗い雲で
覆われている。
なんか、気分も
浮かないな。
私は、ゆっくりと
学校に向かって
歩き出した。
今日は、やけに人が
少ないな・・・
普段なら、もっと
道路を車が
走っているのに、
今日は全然みない。
騒ぎながら
歩く小学生の
姿もない。
どうしたんだろう。
もしかして、
休日だったりする?!
慌ててスマホを
見たけど、
今日は普通の平日だし、
時間も間違ってない。
首を傾げながら
スマホをしまい、
ふと前を見ると、
誰かがこっちに
走ってきた。
しかも、すごい
速さで。
ゆなな「えっ、えっ、」
避けるに避けられず、
そのまま思いっきり
ぶつかった。
ゆなな「いたっ・・・」
?「いった・・・
あ、すみません」
その人は、小さな声で
謝ったあと、
また走っていった。
なんなんだろう、
あの人。
なんか、黒い
ロングコートみたいな、
マントみたいな、
不思議な服を着ていた。
年はあまり変わらない
かもしれない。
声は、
男の子っぽかった。
よいしょ、と
起き上がると、
何かが落ちていた。
拾ってみると、
固い木の棒
みたいだった。
あの子が
落としていったのかな・・・?
でも、なんで
こんなものを・・・
いや、大切なもの
かもしれない。
ゆなな「でも、あの子
いないし・・・
今度、また会えた時に
渡そうかな」
私は、とりあえず
カバンに入れて、
学校に行った。
教室に入ると、友達の
田中南ちゃんが
話しかけてくれた。
ミナミ「ゆななおはよう!」
ゆなな「おはよう、
ミナミちゃん」
ミナミちゃんは、
私とは対照的に、
すごく明るくて
可愛い。
頭もいいし、
運動神経抜群、
おまけに
家もなんか
由緒正しいとかで、
まさにエリート美少女。
そんな
ミナミちゃんに、
いつも憧れてるんだ。
ミナミ「ねえねえ、
もうすぐバレンタイン
じゃない?」
ゆなな「あ、ほんとだ」
そういえば、
もうすぐ2月だ。
ミナミ「ゆななは、
誰か男子にあげるの?」
ゆなな「うーん、
あげないと思うな。
ミナミちゃんは?」
ミナミ「私はね~、
毎年あげてる子が
いるんだ!」
へえ~、
大人だな・・・
私なんて、
初恋すらまだなのに。
ゆなな「ミナミちゃんは
可愛いから、
向こうから
告白されるかもね!」
何気なく言ってみると、
ミナミちゃんの顔が
少し曇った。
何か、変なこと
言っちゃった・・・?!
でも、またすぐに
いつもの
笑顔に戻った。
ミナミ「どうだろう~?
向こうはドSだからね~」
おどけるように言って、
ミナミちゃんは
教室を出ていった。
ほんとに、
大丈夫かな・・・
放課後、私は門の前で
ミナミちゃんと別れ、
通学路を歩いていた。
でも、また人通りが
少ないのがわかった。
朝もそうだったけど、
何かあったのかな?
ゆなな「朝といえば・・・」
私は、カバンからあの
木の棒らしきものを
取り出した。
あの人、すごく
急いでたけど、
大丈夫だったかな・・・
思わず、棒を
ぎゅっと握ると、
突然目の前の景色が
変わった。
いや、景色自体は
変わってないけど、
空気が違う。
なんの音も
聞こえない。
静かで、薄暗い。
え、なに・・・?!
ゆなな「え、え、・・・」
オロオロして、
周りを見回していると、
カツカツと、誰かが
歩いてくる音がした。
誰か、来る・・・?
息を殺して縮こまり、
音の方を見ていると・・・
ゆなな「あっ・・・!」
今朝ぶつかった、
男の子がいた。
全身真っ黒の服で、
ほんとに、マントを
着ている。
でも、雰囲気が
普通ではないと、
頭が叫んでる。
あの子は、
きっとただの
男の子じゃない。
そう思うと、
身体中に
鳥肌が立って、
思わず身震いした。
怖い・・・!
ぎゅっと
目をつぶって、
男の子が
通り過ぎるのを
待った。
ふと目の前に
気配を感じて、
恐る恐る目を開けると、
あの男の子が、
冷たい目で私を
見下ろしていた。
ゆなな「あっ・・・」
?「お前、ここで
何をしてる」
低くて、明らかに
私を警戒している
声だ。
何をしてるって、
普通に学校から
帰ってただけなのに。
怖くて、また
棒をぎゅっと握った。
すると、男の子も
棒に目を落とし、
目を見開いた。
?「お前・・・、
なんでそれを持ってる!
今すぐ返せ!」
そう言って、
私の手から
棒をひったくった。
え、なんか、
怒ってる・・・?!
どうしよう、
どうしよう・・・
?「おい、
なんでこれを、
お前が持ってたんだ」
男の子は、
動揺する私を
見下ろして、
そう言った。
ゆなな「・・・あ、朝・・・」
?「朝?」
ゆなな「・・・お、落として、
たので、拾って・・・、
か、返そうと
思って・・・」
ふさがりたがる喉を
必死にこじ開けて、
声を出す。
すると男の子は、
驚いた顔をしたあと、
いきなりひざまずいた。
?「失礼いたしました!」
ゆなな「え、え・・・?」
?「御無礼を
お許しください!」
え、えええええ・・・?!
ゆなな「あ、あのっ、顔、
上げていただけませんか・・・?
さすがに、誰かに
見られたら
恥ずかしいです・・・」
すると、男の子は
立ち上がり、
まわりを見回した。
?「ここには、
俺たちしかいない」
ゆなな「えっ?
なんで、ですか?」
すると、男の子は
少し考えるような
顔をした後、
ニコッと笑った。
?「俺が作った
世界だから!」
ゆなな「・・・え?」
どういうこと?
この男の子が作った?
世界を?
え、世界って
ひとつしかないよね?
?「まあ、詳しいことは
置いといて。
俺、南ルワ」
ゆなな「わ、私、
高比良ゆなです。
えと・・・、その、
私、戻れますか・・・?」
ルワ「戻るって?」
ゆなな「その、もとの
世界・・・? に」
ルワ「うーん、
無理だな、
このままじゃ」
ゆなな「ええっ!」
えー、
どうしたらいいのー!
っていうか、
ほんとに違う世界に
来ちゃったんだ。
でも、なんでだろう?
ルワ「なーんて、
ほんとはすぐ戻れるよ」
ゆなな「えっ、
そうなんですか?!」
よかった~。
ルワ「でも、ちょっと
話をしたくて」
ゆなな「話?」
男の子・・・
ルワくんと私は、
公園のベンチに座った。
私たちは、
とりあえずお互いに
自分のことを話した。
ルワくんは、1つ年上の
高校2年生で、
私立のニコラM学園に
通っているそうだ。
ゆなな「あの、さっき、
ここは作った世界だって
言ってましたけど・・・」
ルワ「ああ、あれね・・・」
ルワくんは苦笑した後、
真面目な顔になった。
ルワ「今から言うこと、
誰にも
言わないでくれる?」
ゆなな「は、はい・・・」
ルワ「俺ね・・・」
ゴクリ。
息を飲んだ。
ルワ「・・・魔法使いなんだ」
* * *
翌日。
私は、いつもより
1時間早く家を出た。
その理由はね・・・
ルワ「ゆな!
おはよう」
公園の前にある
道路にさしかかると、
ルワくんの声がした。
ゆなな「ルワくん?」
すると、茂みが
ガサガサと音を立てて、
その中からルワくんが
出てきた。
ゆなな「ルワくん、
おはよう」
ルワ「おはよ。
おせーな、ゆな」
ゆなな「ルワくんが
早すぎるんだよ。
いつもより1時間も早く
家を出てきたんだよ?」
でも、よく見ると、
ルワくんの
髪の毛がハネていた。
ゆなな「ルワくん、
さっき
起きたんじゃない?」
ルワ「え、なんで
わかったんだよ?!」
ゆなな「寝癖ついてる」
ルワ「え、マジ?!」
ルワくんは、
慌てて頭を撫で回し、
寝癖を直した。
その様子がおかしくて、
思わず笑ってしまった。
ルワ「おい、笑うな!」
ルワくんはそう言って、
私の頭を掻き回した。
ゆなな「やめてやめて!
セット大変なんだよ?!」
すると、ルワくんは
掻き回すのを
やめてくれた。
ゆなな「ルワくんの学校は、
朝早いんだね」
ルワ「魔法の
授業だからな。
バレると困るんだ」
ゆなな「なるほど・・・」
昨日、ルワくんは、
自分は
魔法使いだと
いってくれた。
本当は、人に言っちゃ
いけないらしいんだけど・・・
ゆなな「魔法の授業って、
何するのかな?」
やっぱり、某魔法学校を
舞台にした映画みたいな?
ルワ「思ってるほど、
キラキラしてねえからな。
朝礼、基本の魔法確認、
終わり、って感じだ」
ゆなな「え、短っ」
一瞬で
終わっちゃうじゃん!
ルワ「魔法の
力が弱まってないかの
確認だからな。
2ヶ月に1~2回の
合宿で新しい魔法を習う」
ゆなな「へえ~」
なんかおもしろい!
ん?
でも、ちょっと待って。
ゆなな「昨日私、
いつも通りの
時間に出たけど、
なんでいたの?」
ルワ「えっ?!
あ、いや、
それはだな・・・」
まさか・・・
ゆなな「寝坊?」
ルワ「は、はあっ?!
そそ、そんなわけ、
ねえだろ!
あ、あははははは・・・」
あ、図星なんだ。
ルワくんは、
どうやら
朝に弱いらしい。
なんか、
かわいいかも。
ルワ「おい、なに
ニタついてんだ」
ゆなな「べ、別に
ニタついてないっ!」
失礼な!
ルワ「ははっ!
お前、面白い。
気に入った」
ゆなな「ルワくんが言うと、
なんか怖いよ」
ルワ「どーゆー意味だよ」
ゆなな「お菓子の家に
住んでる魔法使い、
みたいな」
あの、童話のね。
ルワ「なんでお前を
食べなきゃ
いけねえんだよ!」
ゆなな「あはは、
なんでだろ。
・・・あ、時間大丈夫?」
ルワ「え?
あ、ほんとだ、
もう行かねえと」
ルワくんは、
腕時計で
時間を確認している。
ルワ「じゃあ、お前も
気をつけて行けよ」
ゆなな「うん、ありがとう。
じゃあね」
ルワ「おう、また」
私たちは、それぞれ
反対方向に歩き出した。
なんか、すごく
足取りが軽い。
思わずスキップに
なっていたようで、
近くを歩いていた
女の人に
クスリと笑われた。
恥ずかしい・・・
でも、こんなに気分が
明るくなったのは
久しぶり。
まあいっか!
* * *
学校にて。
教室に入ると、
まだ誰もきてなかった。
いつもより1時間も
早くきたんだから、
当たり前か。
ふと外を見て、
あることを思いついた。
ゆなな「ニコラM学園って、
ここから見えるのかな?」
ニコラM学園がある
方向の窓を開けると、
綺麗な校舎が見えた。
その屋上に、
黒い何かが
動いているのが
見えた。
もしかして、
魔法の授業
してるのかな。
ルワくんは、あの中に
いるのかもしれない。
そう思った途端に、
思わず笑みが溢れた。
しばらくその方向を
眺めていると・・・
ガラッ。
教室の扉が開いて、
誰かが入ってきた。
ミナミ「ゆなな?!」
ゆなな「ミナミちゃん!
おはよう」
ミナミ「おはよう・・・
どうしたのゆなな?
今日早くない?」
ゆなな「えへへ、
ちょっと、ね」
ルワくんと
会ってたことは
誰にも内緒。
ミナミちゃんに
嘘をつくのは辛いけど、
約束だから、
しょうがない。
ミナミ「なんか、
いいこと
あったんだ?」
ミナミちゃんが、
私の顔を見ながら
言ってくる。
ゆなな「いいこと・・・、
なのかな?」
ん?
なんでルワくんと
会って、
なんで、私
そんなに
嬉しいんだろ?
今更ながら、
すっごく謎だ。
でも、嫌なことじゃ
ないんだし、いっか!
ミナミ「ゆななも、
バレンタインに
チョコ渡したい人
できたか?」
ゆなな「うーん・・・
ええっ?!
いやいや、
ないないない!
違うよ!」
ミナミ「そんなに
必死になってるのをみると、
ますます怪しいなー」
そんなわけ
ないじゃん!
ルワくんは、
ただの・・・、
何なんだろ?
よく考えてみると、
ルワくんとは、
昨日初めて会ったばかり。
そんな人のこと、
どうしてこんなに
信用してるんだろう?
ほんとに
わかんない!
ミナミ「あのー、ゆなな、
大丈夫?」
はっ!
私ったら、
話の途中で
考え込んじゃった!
ゆなな「ごめん、
ミナミちゃん!」
ミナミ「いいよいいよ!
うちら、いろいろ
悩む頃だしね~。
お互い、頑張ろ~」
こういうところで
怒らずに
受け止めてくれるのが
ミナミちゃんの
いいところ!
ゆなな「ミナミちゃん、
ありがとう~!」
* * *
放課後。
私は、職員室に
提出物を届けに
行っていたので、
1人で学校を出た。
いつもは
ミナミちゃんと
出るんだけどな。
ちょっと寂しさを
感じつつも、
朝ルワくんと
会った場所に近づくと、
なんだか嬉しくなる。
もしかしたら、
いるかもしれない!
公園の前の道路に
さしかかった時、
ルワくんのマント(?)が
見えた気がした。
そこには、
間違いなく
ルワくんがいる。
ゆなな「あ、ルワく・・・ん」
手を振りかけたけど、
途中でやめてしまった。
なぜなら、ルワくんが
歩いて行った先に・・・、
ミナミちゃんがいたから。
ゆなな「ミナミちゃん・・・?
なんで・・・」
2人は、親しそうに
話しながら、
ベンチに座った。
ちょっとだけ、
話し声が聞こえる。
ミナミ「久しぶり。
最近・・・どう?」
ルワ「まあまあ。
でも、学校が・・・」
ちょっと
離れてるから、
聞こえないところも
あるけど、
どうやら久しぶりに
会ってるらしい。
ってことは、前からの
知り合いってことかな。
ミナミ「卒業、できそう?」
ルワ「さあな」
ミナミ「え?!
こまるよ、
卒業してくれなきゃ!」
ミナミちゃんが
立ち上がって叫んだ。
どうして、
ミナミちゃんが
困るんだろう?
ルワ「んなこと
言われても、
こっちの方が
困ってるんだよ!
魔法の授業、お前
受けたことないだろ?」
え、ルワくん、
ミナミちゃんに
魔法のこと
言ってるの?
しかも、
ごく自然な感じで
言ってるし・・・
ズキン。
心臓が、
ちょっとだけ
痛くなった気がした。
え、なに、
病気・・・?
私、病気なの?
私は、ここにいては
いけない気がして、
家に帰った。
* * *
朝。
教室に入ると、
いつも通り
ミナミちゃんが
話しかけてきた。
ミナミ「ゆななおはよう!」
ゆなな「おはよう・・・」
昨日のこともあって、
ちょっと
話しにくいな・・・
ミナミ「あれ、
ゆなな元気ない?」
ゆなな「えっ?!
いや、全然、
そんなことないよっ?!」
ミナミ「あはは、
何焦ってんの?」
ゆなな「あ、ごめんっ」
ミナミちゃんは、
特に気にする様子もなく、
いつも通り楽しそうに
話している。
ミナミ「そういえば、
この間、
あのチョコ渡すって
言ってたこと
話せたんだよ~!
結構久しぶりだったから、
すっごく
嬉しかったんだ~!」
ミナミちゃんは、
少し頬をあかくして、
嬉しそうに話している。
それってもしかして、
ルワくんのこと・・・?
なんて、
聞けるはずもなく、
私はただ相槌を
うつことしか
出来なかった。
・。・。・。・。・。・。・。・。
放課後。
私は、ゆっくりと
家に向かって
歩いていた。
なんか、昨日から
ずーっとモヤモヤ
してるんだよな~。
ゆなな「・・・ルワくんと、
話したいな・・・」
ふと、そんな言葉が
出てきた。
ルワ「呼んだ?
俺のこと」
ゆなな「うわぁっ!
あ、ルワくん・・・!」
え、今のつぶやき、
聞こえてた?!
ルワ「昨日の朝ぶりだな」
ゆなな「あ、うん、
だね・・・」
あ、そうか、
昨日の朝
会ったんだ。
何週間も
会ってない
気がしてたけど・・・
ルワ「ゆな、なんか
嫌なことでもあったか?」
ゆなな「えっ?!」
嫌っていうか、
なんていうか・・・
でも、なんで
わかったんだろう。
ルワ「邪気が出てる」
ゆなな「邪気?」
ルワ「人間の、
嫌な気持ちっていうか、
まあ、ネガティブな
気持ちが
出してるもんだ」
ゆなな「へえ~」
え、そんなもの
でてたの?
わたし、なんか
あったっけ?
ルワ「で、なんか
あったのか?」
ゆなな「え、いや、
特に思い当たることは・・・」
まあ、
ミナミちゃんとの件は
ちょっと
聞きにくいし・・・
さりげなく
目をそらすと、
その方向に・・・、
ミナミちゃんがいた。
ミナミ「ルワと、
ゆなな・・・?」
ゆなな「ミナミちゃん・・・」
ルワ「ミナミ・・・?!」
まずい。
なんか
よくわからないけど、
絶対にまずいよ・・・!
ミナミ「知り合い、
だったの・・・?」
ルワ「ああ。
この間からだけどな」
ルワくんは、別に
動揺する様子もなく、
普通の顔で答えている。
でも、わたしは
平静を装うことなんて
出来なかった。
ミナミちゃんの、
切なそうな顔を
見てしまったから。
ミナミちゃんの
好きな子は、
ルワくんなんだ。
直感が、
そう言っている。
ミナミ「ゆななと、
知り合い
だったんだね・・・」
ゆなな「う、うん・・・」
すごく気まずい
空気が流れる。
ルワくんは、
そんな空気に
戸惑う様子もなく、
私たちを見ている。
ルワ「・・・邪気か」
ゆなな&ミナミ「え?」
と、ルワくんが、
棒(いや、杖かな?)を
取り出して、
よくわからない言葉を
言いながら振った。
一瞬、眩しい光に
包まれた。
今の、もしかして、
魔法・・・?!
ミナミ「ルワ!
なんで魔法を
使ったの?!」
ミナミちゃんは、
怒鳴りながら
ルワくんに詰め寄った。
ミナミ「ゆななだって
いるのに・・・!」
ルワ「それなら大丈夫だ。
ゆなには、
言ってるから」
ミナミ「え・・・?」
ミナミちゃんは、
少し固まったあと、
私をキッと睨んで、
走っていった。
ゆなな「ミナミちゃん!」
ルワ「待てよ!」
追いかけようとしたら、
ルワくんに
腕を掴んで止められた。
なんで? なんで
追いかけさせて
くれないの?!
ルワ「落ち着けよ。
冷静になれ」
ゆなな「でも、
ミナミちゃんに
嫌われちゃったら、
私、もう、
学校行けない・・・!」
ミナミちゃんしか、
まともに話せる子
いないのに!
ルワ「今行けば、
ミナミを余計に
追い詰めるだけだ。
あいつがなんで
怒ってるかは知らないが、
今はそっと
しといてやってくれ。
それに、今行けば、
お前何言われるか
知れたもんじゃないぞ?」
ゆなな「・・・わかった」
ルワくんは、
少しホッとしたような
顔をして、
手を離してくれた。
ルワ「座ろうぜ」
私とルワくんは、
公園のベンチに
腰を下ろした。
ルワ「ミナミ、
ああ見えてすっごい
寂しがりやだから。
ゆながいてくれて、
本当に良かったと思う」
ルワくんは、
一言一言、大事に
紡ぐように言った。
ルワくんは、
ミナミちゃんのことを
本当に大切に
思ってるんだな。
なんか、すっごく
モヤモヤする。
ん?
それってなんか、
私がルワくんのこと
好きみたいじゃない?
え、本気なのゆなな?!
1人でパニックに
なっていると、
ルワくんが
その様子を見て笑った。
ルワ「何慌ててんだ?」
ゆなな「えっ、いや、
何もないですっ!」
ルワ「嘘、
すんげー慌ててる」
ゆなな「えっ、だってっ、
私、ルワくんのこと
好きだって・・・」
ルワ「・・・は?」
え?
あ、えええええええ?!
私今何言った?!
ゆなな「あ、いや、
今のは・・・」
ルワ「今のは、本気か?」
ルワくんは、
初めて会った時みたいな、
暗いオーラ
かもしだしている。
有無を
言わさないような
声音で聞いてくる。
ゆなな「ほ、本気です・・・」
すると、ルワくんは
一瞬だけ苦しそうに
顔を歪めた。
ルワ「・・・すまないが、
ゆなの気持ちには
応えられない」
ゆなな「あ・・・」
やっぱり、
そうだよね・・・
ルワ「魔法使いは、
将来結婚できる人は
もう決まってるんだ」
ゆなな「え・・・?」
ルワ「生まれた瞬間に、
将来を占う魔法使いが
決めた人との結婚が
絶対になる。
もし、他の人と恋をすれば、
俺は2度と魔法を使えなくなる。
下手すれば、
魔法界の人間に
追い回されることになる」
え、怖・・・
でも、なんとなくだけど、
ルワくんが
言おうとしていることが
わかってきた。
ルワ「俺の相手は・・・、
ミナミなんだ」
やっぱり。
ルワくんが
こんなことを
私に言うなら、
それぐらいしか
思いつかなかった。
ルワ「だから、俺は、
ミナミ以外は
好きになれない。
気持ちに
応えられなくて、
本当にごめん」
* * *
1週間後。
私は、未だ部屋に
引きこもっている。
1週間前のあの日から、
学校に行ってない。
ミナミちゃんとも
話ができる気がしないし、
もし外に出て
ルワくんに
会ってしまったら、
気まずすぎる。
ということで、
私はずーっと
学校を休んでいるし、
家の庭より外に
行っていない。
普段私に
興味ゼロの弟までが
心配する始末。
母「ゆななー!
お客さん!」
え? 私に?
不思議に思いながら
玄関に向かうと、
ミナミちゃんがいた。
ゆなな「ミナミちゃん・・・」
ミナミ「久しぶり・・・
あの、ごめんね!」
ゆなな「え?」
ミナミ「ゆななが
学校休むようになったの、
私のせいだよね・・・
この間も、後で
『やっちゃった~』って
思ったけど、
謝るタイミングが
わからなくて・・・」
ゆなな「私こそ、
いろいろごめんね。
ミナミちゃんに
心配もかけちゃって。
ミナミちゃんと
話せなくなったら、
学校行けないなって・・・」
ミナミ「ゆなな~!!」
最後まで
言い終わらないうちに、
ミナミちゃんが
抱きついてきた。
ゆなな「あ、ミナミちゃん・・・?!」
ミナミ「大好き!
こんなに素敵で
可愛い子と出会えて、
私は幸せだあ~!」
ゆなな「ええっ?!」
こんなに
褒められたの
初めて!
ミナミ「だから、
また明日から
学校来てよ~!」
私は、一瞬考えてから、
ニコッと笑った。
ゆなな「わかった!
大好きな親友の、
ミナミちゃんの
お願いだからね!」
ミナミ「ゆななー!
一生推すからね~!」
ミナミちゃんは、
またぎゅーっと
抱きついてきた。
やっと、本当の
友達になれた気がした。
* * *
約2年後。
私は、卒業の
季節を迎えていた。
大学は県外に
行くことになったから、
ちょっと寂しいな。
ミナミ「ゆなな!
ごめん、今日
先帰っててくれない?」
ゆなな「どうしたの?」
ミナミ「先生に
呼び出された!」
私とミナミちゃんんは、
今でも仲がいい。
そういえば、
ルワくんとは、
あの時以来、
一度も
会ってない。
ミナミちゃんと、
進展してるのかな?
ゆなな「じゃあ、
今日は先帰るね。
頑張って!」
ミナミ「うん、
ありがとう!
バイバイ!」
元気に手をブンブン
振ってくれる
ミナミちゃんに
手を振りかえしながら、
私は校舎を出た。
あの公園の
ところにくると、
ふとルワくんのことを
思い出した。
と、私は、
前から歩いてきた
人とぶつかった。
ゆなな「あっ、すいません」
?「いや、こちらこそ・・・」
2人「「えっ?」」
ゆなな「ルワくん・・・?」
ルワ「ゆな・・・?!」
うわ、なんか
大人になってる・・・!
ルワ「久しぶり、だな・・・」
ゆなな「うん、だね・・・」
2年も
経っちゃったんだもん。
ん?
2年ってことは、
ルワくんって・・・、
ゆなな「大学生・・・?!」
ルワ「え、ああ、
そうだよ。
いま、現役大学1年生。
もうすぐ2年で、
20歳になるけど」
ゆなな「大人・・・!」
ルワ「全然
大人じゃねえよ。
何年も前のこと、
未だに引きずってるし」
え?
そうなんだ。
ゆなな「何年も前のこと?」
ルワ「ああ。
・・・あのさ、
2年前に、魔法界では、
決められた人としか
恋愛できないって
言っただろ?」
ゆなな「うん・・・」
ルワ「あれ、
なくなったんだ。
誰とでも恋愛して
いいことになった」
ゆなな「え・・・!」
でも、それを
私に言って
どうするんだろう?
ルワ「それでさ、いや、
すっごい今更? って
感じなんだけど・・・」
?
なんなんだろう。
ルワ「俺、ゆなのこと、
ずっと、
初めて会った時から
好きだったんだ!」
・・・?!
ゆなな「えっ、
・・・え、ええっ?!」
え、でも、あの時は
断られたし・・・
ルワ「あそこで頷いたら、
ゆなにも迷惑かけるって
思ったし・・・
でも、あの時ゆなを
傷つけたのは
事実だよな。
ほんとに、ごめんな」
ゆなな「ルワくん・・・」
今の私は
どうなんだろう。
ルワくんのこと・・・
ゆなな「・・・ちょっとだけ、
時間をもらえないかな。
ちゃんと、
考えたいんだ」
すると、ルワくんは
一瞬下を向いたけど、
ニコッと笑った。
ルワ「わかった。
待ってる」
ゆなな「ありがとう」
* * *
翌日。
ミナミ「ゆななおはよ~
って、どうしたの?!」
ゆなな「え?」
ミナミ「くま
できてるよ?」
ゆなな「ええー!!」
昨日、遅くまで
起きてたからかな?
ミナミ「それに、
なんか悩みありそう」
うっ。
やっぱり
ミナミちゃんには
バレちゃうか・・・
私は思い切って、
昨日のことを
話した。
ミナミ「でも
知らなかったな~。
ゆななもルワのこと
すきだったなんて」
ゆなな「なんか、
言いにくくて・・・」
ミナミ「ああー、
私の気持ちバレてた?
恥ずかしいなー」
ミナミちゃんは、
舌をペロッと出した。
ミナミ「でも、今は
違うんだよね~」
ゆなな「え、そうなの?!」
ミナミ「うん。
今は、推しで十分!」
てっきり、
ミナミちゃんも
まだ好きだと思ってた。
ゆなな「よかった~。
ミナミちゃんには、
敵わないもん」
ミナミ「へえ~?
よかったんだ?
やっぱり、ゆなな
好きなんじゃない?」
え?
ゆなな「・・・あっ、
私、なんでいま
ほっとしたんだろう」
ミナミ「私にルワを
取られないから」
ゆなな「え、じゃ、じゃあ・・・」
え、でも、いざとなると、
勇気が出ないと言うか・・・
ミナミ「思い立ったら
即行動!
先生には私がなんか
言っとくから、
行ってらっしゃい!」
ミナミちゃんが、
私の背中をとん、と
押した。
ゆなな「う、うん、
ありがとう!
行ってくる!」
私は、学校を出て、
走り出した。
あの、公園に、
全速力で向かう。
いるかどうかは
わからないけど、
直感で、
いる気がしたんだ。
公園が見えてくると、
ベンチに、誰かが
座っているのが
わかった。
ルワくんだ。
ゆなな「ルワくん・・・っ、
ルワくん!」
息を切らしながら
公園に向かって
走っていく。
ゆなな「ルワくん!」
ルワ「ゆな?!」
私は、ルワくんの
ところで止まった。
ゆなな「私、
ルワくんのことが
好きなの!
今でも、ずっと・・・」
ルワ「ゆな・・・」
ゆなな「だから、
これからも・・・」
ルワ「よかったー!」
突然、ルワくんが
叫んだ。
ルワ「俺、昨日嫌われたと
思ったんだよ。
ああ、俺、世界一の
幸せ者!」
ゆなな「ええー?
大袈裟だよ!」
でも、私も、すっごく
幸せなんだ。
ルワ「俺、魔法使い
やめようかな」
ゆなな「え?」
ルワ「魔法なんて、
必要ない!」
私の彼氏になった、
大好きな魔法使いの彼は、
そう宣言して、
笑ったのでした。
*END*
高比良 由菜

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