新たな恋は突然に

CAST広瀬 まのか広瀬 まのか

作者:ユヅ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.02.18

皆さんこんにちは!
高校生の広瀬まのかです!





高校って楽しい!





実は、高校生になって、
初めて彼氏ができたんだ。





彼の名前は丸田怜音。





学校でも1、2位を
争うモテ男子。





そんなレオンが
私の彼氏って、
高校神か!!





レオンと
付き合いだしたのは、
高1のバレンタイン。





チョコを渡して
告白したら、
OKをもらえたんだ!





レオンと付き合い初めて、
半年近く経ったころ。





私たちは、2年生になり、
修学旅行に
行けることになった!





私の班のメンバーは、
親友の池クルミ、
その彼氏の野口義斗、
超モテ女子の野崎ナナ、
おとなしめ男子の内田蓮、
そしてレオン。





クルミとは、
小学校からの付き合いで、
いまも家族ぐるみで仲がいい。





ヨシトは、
クルミのファンで、
猛アタックして、
付き合うことになったらしい。





ナナは、
女子力おばけと
言われるぐらいに
可愛い女子。





私が男なら、1度は
恋をするだろうね。





内田くんは、みんなに
ガリ勉と言われる
典型的な真面目男子。





まあ、なんというか、
かなりキャラの濃い
メンバーが集まったこの班、
班長はなぜか私だ。





誰にするかの話し合いでは、
私以外は全員一致で、
私になった。





まあ、レオンが
私に任せてくれたのは
嬉しいけど!





レオン「なあ、
このカフェ、前に
まのが行きたいって
言ってなかった?」





どこを回るか
話していた時、
レオンがスマホを
見せてきた。





マノカ「どれどれ?
ああ、本当だ!
っていうか、
覚えてくれてたんだね//」





レオン「まのが
言ったことは、
全部覚えてるよ」





!!!





かっこよすぎでしょ、
私の彼氏!





マノカ「ありがと、レオン!」





その時は、私を含め
誰も知らなかった。





近い未来、
私たちの間に
亀裂が走ることを・・・













*   *   *





ついに、
修学旅行当日!





私たちは、
京都に来ていた。





マノカ「うわあ~、
おっきい!」





私は、目の前にある
お寺を見てつぶやいた。





教科書やネットで
何度か見たことはあったけど、
実物だと、
迫力が全然違う!





クルミ「やばっ!
めっちゃキレー!」





私の隣にいるクルミも、
つぶやく。





ナナ「エモい~!!」





ナナはというと、
お寺に背を向けて、
木に向かって
スマホをむけている。





マノカ「ナナ、
なにやってんの?」





ナナ「マノカちゃん!
これ、自撮りしたら、
すっごいエモいの!
あ、一緒にとろ!
クルミちゃんも~!」





ナナは、クルミも
こっちへ呼んで、
3人で写真を撮った。





マノカ「あー、たしかに!
って、お寺をもっと
きちんと見よう!」





ナナ「もう十分見たけど?」





ナナは、
首を少し傾げて、
不思議そうな顔をする。





こういうのが似合うって、
本当かわいい。





なんて言ってる
場合じゃないか。





マノカ「とにかく!
まずはこの京都の文化
楽しもう!」





レオン「そーそ。
せっかくだしさ」





ヨシトと一緒にいた
レオンも、
こっちにやってきた。





ヨシト「ってか、暑くねえ?
あ、クルミちゃん、
大丈夫?
暑くない?」





ヨシトが、
クルミがいるところが
影になるように立った。





クルミ「どーも」





クルミは、
少し照れているようで、
顔を背けている。





ふふ、かわいい。





マノカ「あれ、
そういえば
内田くんは?」





レオン「あれ?
さっきまで
近くにいたんだけど」





周りを見回すと、
少し離れたところに、
お寺を真剣に眺める
内田くんがいた。





マノカ「内田くーん!
こっちこっち!」





私の声に気づいた
内田くんが、
慌てて小走りで
やってくる。





レン「すみません!
夢中になっちゃって・・・」





マノカ「ううん、大丈夫。
はぐれなくてよかったよ」





レン「以後、気をつけます」





ほんとに、内田くんは
律儀だなあ、
なんて思いながら、
私たちはお寺を見て回った。





みんながワイワイ
話しながら歩く中、
内田くんは1人だけ、
真剣な表情で
1つ1つを見ていた。





その横顔が、妙に
気になっちゃったんだ。













*   *   *





夜。





私たちは、
夜ごはんを食べるため、
ホテルの食堂に来た。





でも、食堂って
もんじゃない。





まるで・・・





クルミ「高級
レストランじゃん!」





キラッキラの装飾に、
ひろーい部屋。





いくつもある
大きな円いテーブルが、
小さい頃夢見た
『パーティー』の雰囲気を
出していた。





ナナ「キラキラ~!
最高です~!!」





ナナは、装飾にも
負けないぐらいに
目を輝かせて、
見回している。





そーゆーのも、
ナナだから
できるんだよね~。





レオン「へえー、
バイキングか!
いっぱいあるぞ!」





食べるのが好きなレオンは、
珍しくテンションが
爆上がりしてる。





マノカ「食べすぎない
ようにね!」





レオン「ありがとう。
まののそういうとこ、
俺好きだわ」





マノカ「ちょっと!
恥ずかしいじゃん//」





レオン「へへっ」





レオンと私は、
はにかみながら
見つめ合う。





こういうの、
本当にしあわせ~!





席は、班ごとになり、
先生からの注意事項を
聞いた後、
食事タイムが始まった。





レオンは、
目をキラキラさせて、
片っ端からおかずを
取っていき、
お皿には山盛りが
できている。





ナナは、美容にも
気をつけているからか、
バランスよくおかずを
選んでいる。





ヨシトは、クルミが
好きそうなおかずを
探して走り回り、
クルミに教えてあげていた。





内田くんは、少食なのか、
あまりおかずを
取っていないみたい。





とりあえず、
今載せているぐらいで
食べようかな。





そう思って、席に座ると、
目の前に内田くんが
座った。





お皿には、
ローストビーフ1切れと
サラダと、
炒め物ちょっと。





マノカ「少なっ!
それで足りるの?!」





レン「あ、はい・・・
あまり体力を使わないんで、
いいかなって・・・」





マノカ「ええー!
もったいないよ!
せっかく美味しいのが
いっぱいあるのに。
ちょっとずつ色々食べれば、
制覇も夢じゃないと思うけど?」





レン「ええ?!
流石に全部は無理でしょ。
広瀬さん、
やってみてくださいよ」





マノカ「無理無理!
絶対太る!」





レン「大丈夫でしょ。
広瀬さん、
心配する必要ないと思います。
昼間、いっぱい
エネルギー使ってるし」





マノカ「あー、そっか・・・
って、どういう意味ー?!」





レン「あははっ!」





内田くん、こんなに
楽しく笑うんだ。





今まであまり
話をしたことが
なかったから、
少し驚いた。





ここまで、内田くんと
話すのが楽しいなんて、
全然知らなかった。





レン「広瀬さん?
どうか、
しました?」





マノカ「え?
あ、いや、何も?」





レン「そうですか。
よかった」





内田くんは、
そう言って
優しく笑った。





ドキッ。





え、ちょっと待って!
私馬鹿なの?!





なんで彼氏がいるのに
他の男子に
ドキドキしてんの?!





いや、まあ、でも、
そういうのは
心理的によくあることだ!
気にするな!





そう自分に
言い聞かせる。





レオン「まの、
どうしたの?」





私の隣にいつのまにか
座っていたレオンが、
心配そうに
顔を覗き込んでくる。





マノカ「あー、
なにもないよ!」





レオン「そっか。
ならよかった」





気がつくと、
もう片方の隣には
クルミ、
その隣にはヨシト、
レオンの隣には
ナナが座っていた。





それにしても・・・、





マノカ「レオン、
よくそんなに
食べられるね」





レオンは、皿2つに
山盛りのおかずを置き、
黙々と食べていた。





レオン「え?
普通じゃないの?」





マノカ「ぷっ、
あはははは!
普通はそんなに
食べられないって!」





レオン「マジか!
いや~、
こんなにあったら
選べないなーって・・・」





マノカ「それでこんなに!
じゃあ、
お腹壊さないように、
気をつけてね」





レオン「サンキュー!」





もう、
相変わらずレオンは
カッコいい!





でも、いや、
気のせいかもしれないけど・・・、





いつもと少しだけ、
様子がおかしい
気がしたんだ。





何もないと
いいんだけど・・・













*   *   *





次の日、私たちは、
ある通りのお店を
自由に回って
いいことになった。





班ごとに分かれて、
集まる。





マノカ「え~っと、
まずはここで
お土産を買うんだよね」





私は、あらかじめ
メモをしておいた紙を
見ながら言う。





ナナ「ええ~? 昨日、
もっといいとこ
見つけたのに~」





マノカ「え?」





ナナ「この角にある、
最新のカフェ~!
すっごく可愛いんだよ?」





『お願い/////』
って言う顔で
見てくるナナ。





うーん、でも、
先生から事前に
決めたように回ってって
言われたし・・・





マノカ「うーん、
気持ちはわかるんだけど、
やっぱり先生の言うことを
聞いた方が
いいと思うんだけど・・・
それに、
時間もあまりないし・・・」





ナナ「ええ~?!
昨日から、すっごく
楽しみにしてたのに~」





ナナが、悲しそうに
目を伏せる。





今にも泣きそうだ。





すると、レオンが
私に言った。





レオン「いいんじゃない?
1個ぐらい。
こんなに楽しみに
してたみたいだし。な?」





ナナ「うん・・・」





マノカ「うん、でも、
時間があんまりないよ?」





レオン「それなら、
もともといくって
言ってたカフェをやめて、
こっちにすれば
いいんじゃない?
な、それでいいよな」





レオンは、
他の班のメンバーに
同意を求めている。





マノカ「え、レオン・・・?」





レオン、そのカフェ、
一緒に行こうって
言ってたとこだよ・・・?





覚えてくれてたんだー!
って、
盛り上がってたんだよ?





レオン・・・?





レン「あ、あの・・・
1つ1つの場所にかける時間を
少しずつ減らしたら、
どれかを犠牲にする必要は
ないんじゃないでしょうか・・・?
そうしたら、野崎さんが
行きたいところも行けるし・・・」





普段自分からは
発言しない内田くんが、
珍しく意見を言った。





マノカ「い、いいね・・・!
みんな、そうしない?」





クルミ「いーと思う!
みんなが行きたいところ
行けるんなら、
それ以上のことはないよ」





ヨシト「俺もさーんせい!」





ナナ「それなら、
いいかな・・・」





レオン「・・・」





ということで、
私たちは、
少しでも短時間で
店を回れるようにした。





でも、1つ
気になったことがあるんだ。





それは、レオンが
全然話をしてくれないこと。





無視されてるわけ
じゃないけど、
なんか話しかけにくい。





さっきから、ずーっと
ナナと話をしてる。





でも、ナナに
ヤキモチ妬いたって、
意味ないよね。





ということで、私は
気にしないことにした!





マノカ「ねえ、クルミ!
これ、オソロで
買わない?」





クルミ「え、うん、
いいけど・・・
どうしたの、いきなり」





マノカ「うーん、
テンション上げたいし・・・
ほら、あれ、」





私は、チラッと
レオン達の方に
目を向けた。





やっぱり、
気にしないなんて
無理かも。





クルミ「あー、あれね。
じゃあ、レオンと
おそろで買ってあげたら?
後であげれば
いいんじゃない?」





マノカ「そうだね・・・!
ありがとう、クルミ!」





私は、自分用と
レオン用に、
恋愛の御守りを
買うことにした。





これからも、
絆が深まるように、
ってね。





そして、あっという間に
時間は過ぎ、
最後にナナが
行きたがってた
カフェに行った。





ナナ「うわわあ~!」





ナナは、目を
キラキラさせて
店を見ている。





確かに、
可愛いけど・・・、





男子はあんまり
行きたがらないような・・・





レオン「へえ~、野崎、
見る目あるじゃん」





え?!





レオンは、
楽しそうに
店を見ている。





しかも、
ナナの隣に座って。





もう、最悪!





せっかく
いいカフェに来たのに、
全然楽しめない。





レオン、本当に
どうしたの・・・?





カフェでいること
約20分。





私たちはいま、
全力疾走している。





ナナがなかなか
帰りたがらなくて、
集合時間ギリギリなんだ。





マノカ「もうちょっと!」





ナナ「せっかく
ヘアアレンジ
したのにぃ~!」





いやいや、
自業自得!





心の中で
そうつっこみつつ、
私たちは
集合場所へ急いだ。





ヨシト「ギリギリセーフ!
危なかった~!」





私たちは、なんとか
集合時間に間に合った。





マノカ「今度からは、
みんなで気をつけよう。
もう、こんなに
走りたくない・・・」





ナナ「ほんと!
もうこんな走るの、
ぜ~ったいイヤ!」





ナナが、
顔をしかめて言う。





マノカ「いやいや!
ナナが
ずっといたから・・・」





ナナ「えっ、私の、
せいなの・・・?」





あ、やばい。





ナナは、
目を潤ませて
下を向く。





レオン「野崎は悪くないよ。
みんなが、もっと
きちんと時間を見れば
よかったんだ。
それに、
マノカだって
人のこと言えないだろ?」





レオンが、
私を軽く睨んだ。





マノカ「え?」





レオン「マノカだって、
自分が行きたいって
言ったカフェで、
結構長くいたけど?
人のせいばっかに
しない方がいいと思う」





マノカ「え、そんな・・・、
レオン・・・?」





でも、当のレオンとナナは、
少し離れたところで、
2人で話していた。





クルミ「なんだあれ。
ウザッ」





隣で、クルミが
ボソッとつぶやいた。





やっぱり、
クルミから見ても、
2人の様子が変らしい。





少し複雑な気持ちで
見ていると、
突然、誰かの
手のひらしか見えなくなった。





マノカ「えっ?!」





レン「イヤなら、
見なければ
いいじゃないですか」





耳元で、
内田くんの声が
聞こえた。





・・・えええええええっ?!





マノカ「内田、くん・・・?!
なにしてるの?!」





すると、
手のひらの代わりに、
内田くんが少し
イタズラそうな顔で
笑っているのが見えた。





レン「ははっ。
元気、出ましたか?」





マノカ「え、あっ・・・
ありがとう」





レン「せっかくの
修学旅行なんだから、
笑顔で楽しまないと損ですよ?
それに、広瀬さんが
元気ないと、
俺も気分浮かないんで」





内田くんは、
意味深な言葉を残して、
歩いて行ってしまった。





っていうか、
顔が、熱い・・・!





なんか、
内田くんの声、
ちょっと低めで、
大人っぽかったな・・・





って、何言ってんの私!!





私は、頭をブンブン振って
余計なことを振り落とし、
クルミ達のところへ
走っていった。





・・・





ただいま、全く理解が
できない状況になっている。





先生から、すごい
言葉を聞いたのだ。





先生「丸田と野崎は、
用事があって、
先に帰るそうだ」





全員「ええええええ?!」





全員、目を見開いて
びっくりしてる。





まあ、
そうだろうね。





だって、
学校1のモテ男子と
学校でも有名な女子力
超高い美少女が、
揃って帰っちゃったんだもん。





いろいろ、
想像したんだろう。





私も、そうだけど。





「でも、ナナなら
納得かも」





「確かに!
レオンくんの現彼女?
って子は、あんまり
釣り合ってないし・・・」





「それ失礼だよ!
でも、言えるかもw」





「なんか、いかにも
優等生って感じ?
あれって、絶対
作ってるでしょうね」





ヒソヒソと、
私たちのことを
言っているのが聞こえる。





でも、どの意見も
正論すぎて、
何も言えない。





ナナが可愛いのも
事実だし。





クルミ「ウザ~」





ヨシト「最悪だな」





レン「・・・」





私たちの班のメンバーも、
戸惑ってる、と言うより、
怒ってる?





先生「明日は、
2人がいる班は、
残りのメンバーで
動いてくれ。
何かあったら、
また聞いてくれよ」





先生は、
そう言って
解散の号令をかけた。





本当は、
今から楽しい
ご飯の時間なんだけど、
みんなそれどころじゃ
ないって感じ。





みんな、
ザワザワしながら、
バイキングに行ってる。





でも、私たちの班は
そのまま。





と・・・





ヨシト「あー!!」





ヨシトが、大声で
いきなり叫んだので、
隣のクルミが
ギョッとした顔で見る。





何を言うのかと
思えば・・・





ヨシト「腹減った!」





クルミ「・・・」





クルミは、チラリと
ヨシトを見て、
バシンと背中を叩いた。





ヨシト「いてっ」





クルミ「このタイミングで、
叫びながら
『腹減った!』とか言う
バカがどこにいるの!」





ヨシト「す、すみません・・・」





マノカ「・・・アハハッ!
おもろっ!」





思わず笑うと、
内田くんが
少しだけ笑った。





『広瀬さんが元気ないと、
俺も気分浮かないんで』。





内田くんの言葉を思い出し、
また顔が熱くなる。





ああもう!





ほんとに
どうしたんだろう、私。













*   *   *





修学旅行は無事終わり、
普通の学校生活に
戻った私たち。





私は、修学旅行で買った
御守りを、
レオンに渡すべく、
朝早くに家を出た。





レオン、
どんな顔するかな?





『ありがとう、
まの!
大好きだ!』
なんて言われたりして!





勝手な妄想を
繰り広げながら、
私は学校に向かった。





教室に入ると、
まだ誰も来てなかった。





マノカ「張り切りすぎたかな?」





そう呟きながら
自分のせきにつくと、
レオンが
教室に入ってきた。





マノカ「レオン!
おはよう」





レオン「ああ、
おはよう、まの」





マノカ「途中で
帰っちゃったけど、
大丈夫だった?」





レオン「うん、
大丈夫だった。
心配してくれて、
ありがとう」





よかった。





いつものレオンだ。





私は、さりげなく
ポケットから
御守りを出した。





マノカ「あのさ・・・、
これ、よかったら、
もらってくれない?」





私は、レオンに
お守りを差し出した。





レオン「俺に?」





マノカ「うん・・・
あ、お揃いなの!
せっかくだから
記念にと思って、」





レオン「悪いけど、
貰えない」





マノカ「え?」





想像しなかった
言葉が出てきて、
一瞬固まってしまう。





マノカ「え、でも・・・」





すると、
そのタイミングで
教室に誰かが入ってきた。





ナナだ。





ナナは、
戸惑った様子で
私たちを見てる。





レオン「俺は、
まのからは
受け取れない」





レオンはキッパリと
そう言った。





マノカ「え、なんで?
なんで私じゃ・・・」





レオン「そういうのが
ウザいんだよ!」





レオンは、
いきなり怒鳴った後、
私の手から強引に
御守りをとり、
床に叩きつけた。





レオン「お前となんか、
もう付き合って
られねえんだよ!
俺とお前は、
今日でもう終わりだ!」





レオンは、
見たこともないような
怒った顔で、
私に怒鳴る。





マノカ「・・・ぇ?」





自分でも
びっくりするぐらいに
声が出なかった。





するとレオンは、
ナナを自分の方に
引き寄せた。





レオン「もしナナに
なんかしたら、
ぶっ殺すからな」





そう、冷たい声で
言い放った。





しばらく、
沈黙が流れた。





それを破ったのは、
ガラガラ、
と教室のドアを開ける音。





見ると、内田くんが
入り口に立っていた。





内田くんは、
全く動かずに
私たちを見ている。





ふと、
内田くんと
目があった。





マノカ「っ・・・」





泣きそうになったのを
内田くんに
見られたくなくて、
私は教室を飛び出した。





そのまま
空き教室に入る。





マノカ「・・・、
なんで、
なんでっ・・・」





どんどん涙が出てくる。





もう、授業も
サボっちゃおうか。





教室になんて、
とてもじゃないけど
戻れない。





そう思いながら
私は机に突っ伏した。





ああ、
朝から疲れたな・・・





次第に、意識が
薄れていった。













・。・。・。・。・。・。・。・。





どれぐらい
経ったんだろう。





私は眠っていたようで、
目を覚ますと、
机に突っ伏したままに
なっていた。





ゆっくりと顔を上げると、
鼻と鼻がくっつきそうな
ぐらい近くに、
内田くんの顔があった。





内田くんは、
私が突っ伏していた
机の前の椅子に座り、
同じ机にもたれて寝ている。





マノカ「・・・ええっ?!」





思わず叫び、
飛び上がってしまう。





近かったって
いうのもあるけど、





内田くんはメガネを
かけてなくて、
それが想像以上に、
かっこよかったんだ。





当の本人も、
私の叫び声に
目を覚ましたのか、
顔を持ち上げた。





レン「ああ、
起きたんですか」





マノカ「あ、えっと、
その・・・」





なんでここに?
って聞きたいけど、
なんか聞けない。





レン「びっくりしました?
って言うか、
してましたよね。
さっきの叫び声、
すごかった」





マノカ「ご、ごめんなさい・・・」





内田くんは、
しゅんとなって謝る私を見て
クスッと笑いながら、
メガネをかけた。





なんか、すっごい様に
なってる。





レン「広瀬さん、なんで
1人で泣くんですか?」





マノカ「えっ?!
いや、
なな、泣いてないよ?!」





レン「泣いてるでしょ。
そんな顔してます」





マノカ「えええええ?!
あとついてた?!」





レン「いや、
雰囲気のはなしです」





ああ、よかった。





流石に真っ赤に
はれてるのを見られたら
恥ずかしいし。





レン「あの・・・、
僕でよければ、
話聞かせてください」





マノカ「え?」





レン「あっ、
無理にとは言いません!
でも、相談に乗るぐらいは
できるかな~って」





マノカ「・・・ありがとう。
じゃあ、1つ
聞いてもらいましょうか」





レン「なんですか
その言い回し」





マノカ「うるさいな~。
自分から
言ってきたんだから、
黙って聞いて」





私は、レオンと
付き合ってたこと、
修学旅行あたりから
様子がおかしかったこと、
今朝のこと・・・





私が全部話したあと、
内田くんは
少し黙っていた。





レン「こんなの言うの
失礼ですけど、
広瀬さんは、
見る目がなかったんですね」





マノカ「うっ・・・」





失礼だけど、
否定できない・・・





レン「あ、ごめんなさい、
広瀬さんを
否定してるわけでは
ないんですよ!
でも、丸田は、
いろいろあるやつなので」





マノカ「え?」





丸田・・・?





内田くんは、
レオンのこと、
そう呼んでるの?





レン「実は俺、丸田と
同じ中学校なんです。
あいつ、10人ぐらい
彼女変わってました。
ちょっと可愛いって噂の子は、
片っ端から落としていって、
次が見つかったら
前の子は捨てる、って」





内田くんの口から出てくる
衝撃的すぎる事実に、
唖然としてしまう。





レン「俺は、そんなに
関わらなかったんで、
よく知らないですけど」





マノカ「そっか・・・
まあ、そんなもんか・・・
そうだよね!
なんかおかしいとは
思ったんだ!
だって、私なんかが告白して、
オッケーもらえたんだもん!
うぬぼれてたから、
バチが当たったんだよ。
身の程わきまえろって。
私なんかが、私なんかが・・・」





自分で言っておいて、
なんか虚しくなる。





でも、事実だしね。





レン「・・・そんなこと、
ないと思うけど」





内田くんの口調が
変わった。





顔を上げると、
いつになく真剣な顔の
内田くんが目の前にいた。





私の中にある気持ちを
読んでるようにも見えて、
慌てて目を逸らした。





レン「俺は、広瀬さんが、
バチが当たったとか思わない。
ただ、運命の人が
丸田じゃなかっただけだ」





マノカ「内田くん・・・?」





レン「広瀬さんは、
すごいよ。
かっこいいし、
それに・・・」





内田くんは、
一度俯いたあと、
俯いたままの私の顔を
覗き込んで少し笑った。





レン「かわいい」





ドキッ!





マノカ「は・・・、
はっ・・・?」





かわいい・・・?!





顔がいきなり
熱くなる。





レン「ははっ、
顔が真っ赤だ」





マノカ「だって、
内田くんが・・・!!」





内田くんの様子が
いつもと違いすぎる・・・!





レン「元気、出ました?」





マノカ「え?
あっ、そういえば・・・」





レン「その様子なら、
出たみたいですね。
よかった!」





無邪気に笑った
内田くんの顔が
思ったよりヤンチャで、
かわいかった。





マノカ「・・・内田くん、
なんかいつもと違う」





レン「え?
どこがですか?」





マノカ「なんか、
少女マンガに
出てきそうな
キャラになってる」





レン「それ、
褒めてます?」





マノカ「うーん、
どうだろ・・・」





目があって、私たちは
笑ってしまった。





褒めてるのか?
うん、多分褒めてる!
はず!





なんて、考えてたら、
内田くんが少し
挑発的な顔で言った。





レン「ドキドキしました?」





マノカ「・・・はあああああ?!
そ、そんなわけないでしょっ?!
バ、バッカじゃないの?!」





めちゃめちゃ噛みながら、
私は精一杯叫んだ。





レン「動揺してるね。
嘘か。
へえー、
ドキドキしたんだ」





マノカ「だからっ!
ドキドキしてないって・・・」





レン「ちょっと、嬉しいかも」





内田くんは、
少し顔を背けて、
ボソッとつぶやいた。





マノカ「?!」





なんかもう、
ほんとに、調子狂う・・・!













*   *   *





あれから半年。





私は、レオンと
関わることはなくなって、
まあまあ平穏な生活を
送れている。





依然、彼氏は
できていない。





でも、好きな子は・・・ね。





レン「マノカ! 待った?」





マノカ「全然待ってないよ!
でも、寝癖ついてる」





頭のてっぺんに、
ぴょこんとはねてる髪。





その姿が可愛くて、
思わず頬が
緩んでしまう。





レン「なんで
ニタついてるの?」





マノカ「へっ?!
そんなことないよ?!」





レン「嘘。
今ビヨーンって
伸びてたよ」





レンくんが、
私のほっぺをつまんで
ビヨーンと伸ばす。





マノカ「?!
や、やめてってば!」





私は、慌てて
レンくんを押し退けた。





そもそも、
顔が近いんだよ。





・・・顔が赤くなってるの、
バレるじゃん。





レンくんとは、
半年前の一件から、
すごく仲良くなれた。





いまでは、
タメ口はもちろん、
お互いのことを
名前で呼べるようになった。





レンくんは最近、
私が毎回ドキドキしてるのを
知りもしないで、
ちょっかいを出してくる。





もう、心臓がもたないわ。





レン「どうしたの?
ぼーっとして」





マノカ「あ、ううん、
なんでもない!」





レン「そっか。
じゃあ、行こ」





そう言ってレンくんは、
流れるように
私の手を取る。





え?!





そのまま、
指を絡ませてきた。





えっ、えっ、
ええええええ?!





驚きすぎて声も出ず、
口をぱくぱくさせていると、
レンくんが
楽しそうに笑った。





レン「照れてる?
ってか、顔真っ赤!」





レンくんは、
手を離したあと、
お腹を抱えて笑い出した。





マノカ「もう!
レンくんが
そうさせたんじゃん!」





でも、レンくんは
「腹痛え!」
って言いながら
ずっと笑ってる。





マノカ「ねえ!
早く行こうよ!
先行っちゃうよ?」





すると、レンくんは
腹を抱えたまま
起き上がり、
なんとか歩き出した。





もう、恥ずかしい思い
いっぱいさせられてる!





あ、そうだ。





隣に並んで、
私はレンくんの顔を
覗き込んだ。





マノカ「大丈夫?
やっぱり、
休んだ方がいいかなあ?」





上目遣いで、
レンくんを見る。





すると、レンくんは
パッと顔を背けて、
笑うのをやめた。





レン「いや平気」





あ、照れてる。





マノカ「なに、
照れてんの~?」





レン「照れてない!」





マノカ「さっきのお返しです~!!」





レン「・・・」





レンくんは、
自分がしたから
なんとも言えず、
渋い顔で歩き出した。





今日は、一緒に
本屋に行くことにしてる。





私とレンくんは、
並んで歩き出した。





すると・・・、





?「内田くん?」





ひとりの女の子が、
レンくんに話しかけた。





レン「あれ?
吉本じゃんか」





レンくんが気づくと、
その女の子は
嬉しそうに笑った。





?「久しぶりだね・・・!」





レン「たしかに。
あ、紹介しとくわ。
俺の友達の、
広瀬マノカ」





レンくんは、
私をチラッと見て
言った。





マノカ「初めまして」





?「はじめまして!
私、吉本麗奈って言います。
中学2年生です。
内田くんとは、
塾が一緒だったんです」





女の子・・・
吉本さんは、
ハキハキとした声で
話した。





しっかりしてるな~。





吉本さんとレンくんは、
楽しそうに話している。





吉本さんは、少し
小柄で可愛らしいから、
レンくんとすごく
お似合いに見えた。





2人は、思い出話も
始めたようで、
私はついていくことが
出来なかった。





楽しそうに話す
レンくんの横顔を
見ていると、
なんかモヤモヤする。





・・・レンくんは、
吉本さんのことが
好きなのかもしれない。





ふと、そんな考えが
頭をよぎった。





でも、だったら、私
邪魔じゃない?





私は、1歩ずつ、
2人から離れて、
歩き出した。





レンくんが幸せなら、
それでいいじゃん。





マノカ「お幸せにね・・・」





私は、そっと呟いて、
駅の方に走っていった。













それから、
どれぐらい
走ったんだろう。





涙が止まらなくて、
前がきちんと
見えなくなった。





公園のベンチに座って、
うずくまって泣いた。





マノカ「レンくん・・・、
レン・・・、くん・・・」





レン「マノカ!」





突然レンくんの声が
聞こえて、
後ろから誰かに
抱きしめられた。





マノカ「えっ・・・?!」





レン「どこいってたの?
心配した」





耳元で、
荒い呼吸をしながら話す
レンくんの声が聞こえた。





え、え、まさか、
レンくんに
抱きしめられてんのー?!





マノカ「レ、レンくん・・・!」





レン「見つかって、
よかった・・・」





マノカ「吉本、さんは・・・?」





レン「え、吉本?
そういえば、
ほってきちゃったな。
でも、彼氏が迎えにくるって
言ってたし、
大丈夫だろ」





吉本さん、
彼氏いたんだ・・・





でも、レンくんは、
吉本さんのことが
好きなんじゃないの・・・?





レンくんは、黙った私を
不思議に思ったのか、
隣に座って、
顔を覗き込んできた。





レン「マノカ?」





マノカ「レンくんは・・・、
嫌じゃないの?」





レン「なにが?」





マノカ「その・・・、
吉本さんに、
彼氏がいること・・・」





レン「・・・は?」





レンくんは、
意味がわからないと言う
顔をしている。





マノカ「レンくんは、
吉本さんのことが、
好き・・・、
なんでしょ?」





レン「・・・はああっ?!」





レンくんは、目玉が
飛び出しそうなぐらいに
びっくりしてる。





え、そんなに驚くこと?





レン「嘘・・・
え、ずっと
思ってたの?」





マノカ「ずっと、って言っても、
さっき会った時からだけど・・・」





レン「マジか・・・・・・
やっぱ、はっきり
言わないとダメか・・・」





マノカ「え、なんて?」





レンくんが最後に
ボソッと言ったことが
聞こえなくて、
尋ねてみる。





するとレンくんは、
体を私の方に向けて、
正面で目が合う。





レン「あのさ、
遠回しに言っても
伝わらないと思うから、
はっきり言います」





マノカ「は、はい」





レンくんは、
真剣な顔で、
私を見る。





レン「俺、マノカのことが
好きです」





・・・え?





レンくんから発せられた
言葉の意味がわからず・・・、





いや、
わかるんだけど、





状況が突然すぎて、
頭がフリーズする。





レン「マノカ・・・?」





マノカ「あっ、ごめん、
いきなり黙ったら
おかしいよね!
・・・、
えええええ?!」





レンくんに
告白されてんの?!





レン「え、なになに?!」





マノカ「え、レンくんが、
私を、好き・・・?
えええええ?!」





1人でパニックになる。





え、いや
そんなバカな、
えええ?!





いや、一旦
落ち着こう、私。





深呼吸を繰り返し、
なんとか落ち着く。





レン「あの、マノカは、
俺のこと・・・」





レンくんは、
不安そうに
私を見ている。





そうだ、
私も言うべきだ。





私は、ゆっくりと
息を吸った。





マノカ「私、
レンくんのこと、
本気で好きだよ」





レン「・・・え?」





次は、レンくんが
驚いて固まってる。





それがまた可愛くて、
またニヤついてしまう。





レン「え、なに
ニヤついてんの」





マノカ「だって、
レンくんが
可愛いから・・・」





レン「えー、マジ?
俺、可愛いも
極めたのか~」





レンくんは、
ニコニコしながら言う。





なんか、ほんとに
そーゆーとこ変わったね。





前は、
「え、俺、そんな
可愛いとかないです・・・」
って言ってただろうけど。





レン「マノカの気持ちが
聞けて嬉しかった!」





レンくんは、
そう言ったあと、
また体をこっちに向けて
言った。





レン「俺と
付き合ってください!」





マノカ「はい!」











*END*

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