私の人生ゲーム

CAST佐藤菜月海

作者：ライフー

2021.12.29

あ、皆さんこんにちは。
私の名前は佐藤なつみです。
中学２年生の陰キャです。

私、可愛くなりたいんです。

なので占い師の
ここはさんに
見てもらいました。

ここは「あー見えますね、
あなたはこのままだと
ずっと地味な生活を続け、
悔いを残したまま
生きていくことに
なっていますね」

なつみ「ショック・・・」

こんなこと
言われるなんて。

なつみ「やっぱかわいい子しか
恵まれないのかなぁ」

りみ「あ、なつみ！
どうしたの？」

この子はりみ。
私の小学からの親友。

大人気女優兼モデルとして
活躍している。

なつみ「あ、あのね」

りみ「どうしたどうした！」

なつみ「私、可愛くなりたくって！」

りみ「なーんだ、
そんなことか！」

なつみ「え・・・
そんなことって。
あ、ごめん。
私、もう行くね」

りみ「あ、まっ・・・」

あーあ、私って
みんなに操られているみたい。

これじゃ人生ゲームじゃん。

先生にも勉強を教えられて、
親には高校を指定されて。

ドンっ

こうしょう「すみませ・・・
あ、なんだお前か」

なつみ「・・・泣」

こうしょう「え」

なつみ「こうしょう。
私って
可愛くなれないのかな」

こうしょう「もうすでに
かわいいじゃん。
あとはお前の気持ちだけだろ」

なつみ「え・・・！
今可愛いって言った!?」

こうしょう「別に・・・」

なつみ「こうしょうありがと！
私も頑張る！」

あ・と・わ・た・し・も・
す・き・だ・よ

こうしょう「言い方可愛すぎかよ」

りみ「あ、なつみ！
探してたんだよ！」

なつみ「ごめん。でも私、
可愛くなるって決意、
ちゃんとできたから！」

りみ「それでこそなつみだ！」

なつみ「そういえば、
さっきりみなんて
言おうとしてたの？」

りみ「可愛いも恋も
すぐそこだっ、てね」

こうしょう「俺、お前が好きだ。
付き合って」

なつみ「え！　どこから！」

なつみ「うーん・・・」

こうしょう「え・・・？」

なつみ「もちろんに
決まってるじゃん！」

私は最高の友達がいたんだ。

私はもう人生ゲームみたいに
振り回されない！

＊ｅｎｄ＊