おかえりナナ

CAST野崎奈菜

作者：あいなん

2021.12.31

私の名前はナナ。
おしゃれが大好きな
中学２年生。

ここは「あ、ナナー！」

ナナ「あ、ここは。
おはよう」

私は二コラ中学校
女子学園にいるが、
男子から
もてているほうだと思う。

だから私は
調子に乗っていた。

え、好きな人？
いないいない。

私はあまり「どきっ」とか、
「キュン」とか
感じないタイプだから。

でも男を落とすのは得意。

男子は私と
目が合うだけで
顔が赤くなる。

ここは「ナナ、私最近
気になる人がいるんだ」

ナナ「え、だれだれ！」

今は興味本位に
聞いているが、
あまり興味がない話だなと
思った。

ここは「こうしょうくん
なんだけど・・・」

ナナ「おー！
いいじゃん！
応援するよ！」

ここは「へへ、ありがと」

ここはは、
少し純粋すぎる。

ここは「あ、こうしょうくんだ！
行ってくるね！」

ナナ「うん！」

あーあ、
何してるんだろー、私。

ン？
こうしょう君
こっち見てる。

こ・っ・ち・き・て

なんでだろう。

ナナ「どうかしましたか？」

こうしょう「ここは、ごめん。
俺実は、ナナと
付き合ってる」

ここは「え・・・？」

ナナ「何？　私
何も言ってないよ！
こうしょう君
なに言ってるの！」

こうしょう君はボソッと
私につぶやいた。

こうしょう「俺、ここはに
ストーカーされてる。
助けてほしい」

ここは「何なの。ナナ」

ここはがストーカー？
あー、好きすぎて
ついていくやつ？

ナナ「うん・・・
ごめん・・・
私たち付き合ってる」

ここは「あーあ、
つけた意味
なかったじゃん」

ここははそのまま
帰っていった。

こうしょう「ありがとう」

ナナ「いえいえ」

・＊。・　次の日　・。＊・

南「ねえ、ナナって
あのイケメンこうしょう君と
付き合ってるの？」

ナナ「え？」

南「昨日ここはが
クラスのライングループで
言ってたよ。
私の好きな人だったのに
うざいって」

ナナ「い、いや
そんなことはないって！
昨日はいろいろあったから・・・！」

ここは「本当にひどいよ、ナナ」

ナナ「違う！
私は何もしていない！
ただこうしょう君が
ここはにストーカーされてるって
いうから！」

ここは「今度は
私を責めるの？」

ここはは泣き出した。

みんなが
私をにらんでくる。

ナナ「え、みんな？」

ここはが小さな声で
言ってきた。

ここは「私、あなたが
気に入らなかったの。
ずーっと。
だから今日で演技はおしまい。
あなたの未来は
どうなっていくのやら。ふふ」

ナナ「こ、ここは」

それから私は
みんなに避けられた。

それからは
クラスの中で孤立し、
ついには
転校することになった。

先生「あなた、
前までとても
明るい子だったのに。
何かあったの？」

ナナ「いえ、何も・・・」

先生「今日転校するための
メッセージを
みんなに伝えてほしいから
原稿、考えてきてね」

ナナ「はい・・・」

・＊。・　帰り道　・。＊・

こうしょう「ナナ」

ナナ「あ、こうしょう君・・・」

こうしょう「全部俺のせいだよな」

ナナ「そんなことは」

こいうしょう「俺、明日
みんなの前で
正直に言うから」

ナナ「うん・・・！」

・＊。・　次の日　・。＊・

先生「今日までで
ナナさんは
この学校から
隣の学校へ転校します。
そして最後に
メッセージをお願いします」

ナナ「はい。私は、
こうしょう君と
付き合っているという
うわさが流れ、
みんなに話されていきました。
そして私がいなくなる今日、
皆さんに本当のことを
お話しします」

こうしょう「今日は学校を
遅刻してきました。
隣の学校の、
こうしょうといいます」

こうしょう「僕はいままで、
ここはにストーカー
されていました。
そしてその時、ナナさんが
助けてくれたんです。
以上です」

周りがざわつく。

ここは「う・・・嘘よ！」

みんな「ここは嘘ついてたの！」

ここは「う・・・そうよ！」

みんな「ナナ、ごめん。
今までずっと
ここはばかり信じてきて」

ナナ「うん、
気づいてくれてよかった」

みんな「でも今日で転校だね」

ナナ「大丈夫、
これからも仲良くしてね」

みんな「うん！」

みんな「お帰り、ナナ！」

ナナ「ただいま、みんな！」

＊ｅｎｄ＊