ドライフラワーが奏でる優しい思い出

CAST野崎 奈菜野崎 奈菜

作者:ミルフィーユ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.12.18

ナナ「ん?
なにこれ?」





バレンタイン当日の朝、
わたしの下駄箱の中には
ドライフラワーの束が
置いてあった。





アム「ナナ~、
ハッピーバレンタイーン!
あれ、なにそれ?
どうしたの?」





この子は
親友の深尾あむ。





ぱっちり瞳の
帰国子女。





英語が
ペラッペラなの!





そしてモッテモテ。





それに比べて
わたしは・・・・・・





ずっと片思い。





わたし・野崎奈菜は
ニコラ坂高校の1年生。





幼なじみで同級生の
丸田怜音に
ずーっと恋してる。





でも臆病なわたしは
チョコをつくっては
こなかった。





アム「あ、これ
スイートピーじゃん!
ナナが好きなのだ、
よかったね!」





わたしの好きな花は
スイートピー。





ふわっとしてて
はかなげなとこが
好きなの。





ナナ「それにしても、
誰がこんなの
くれたんだろ?」





アム「男子じゃない?」





ナナ「え、男子?」





アム「そ!
逆チョコで告りたいけど
不器用だから
ドライフラワーにした的な?
でもなぜドライフラワー!?」





ナナ「こっちが
聞いてるから!」





わたしたち、
漫才してるわけじゃ
ないんだから。





アムといると
ほんとなごむ。





アム「ほんと、誰だろ?」





ナナ「心あたりは
ないんだけど・・・・・・」





アム「オッケー、
わたしも
独自調査しとくわ」





ナナ「アム、よろしく!」













・*。・ 教室 ・。*・





メアリ「みんな、
おはよう!」





ココハ「今日は
バレンタインだよ!」





教室中に笑顔をふりまく
2人のプリンセス。





林芽亜里、
阿部ここは。





通称めあここ姫。





ふつう、
こういう存在の子って
意地悪だったりするんだけど
めあここ姫は
全然そんなことなくて。





天使みたいに
やさしいの!





メアリ「ナナちゃん、
アムちゃん、
おはよう!」





アム「メアリ~、
おっはー!」





ナナ「メアリちゃん
おはよっ!」





メアリちゃんから
話しかけられちゃった!





ちなみに、
アムとめあここ姫は
幼なじみ。





メアリ「ナナちゃん、
お願いがあるんだけど、
いいかな?」





ナナ「わっ、
わたしなんかで
よければっ!」





ココハ「わたしからも
お願いっ!」





めあここ姫に
はさまれちゃった!





ナナ「はいっ!」





メアリ「ここじゃなんだし、
踊り場行こっか」













・*。・ 階段の踊り場 ・。*・





メアリ「あのね、
ナナちゃん、
お願いがあるの」





ナナ「はい!
なんですか?」





メアリ「わたし、
レオンくんのことが
好きなの」





ナナ「っ!」





息が止まるかと思った。





メアリちゃん、
レオンのこと好きなんだ。





メアリ「でね、
今日チョコを渡して
告白しようと思うの」





ナナ「そ、そうなんですか」





ウソ!





今日、告白するの?





メアリ「ナナちゃん、
レオンくんのこと
呼び出してくれないかな?」





ココハ「わたしからもお願い!
メアリ、レオンくんのことで
ずっと悩んでたから」





え。





できれば断りたい。





でも・・・・・・
メアリちゃんのお願い・・・・・・





ナナ「任せてください」





メアリ「ナナちゃん、
ありがと!」





はあ。





わたしってば
ホントだめだなあ。













・*。・ 教室 ・。*・





レオン「ナナ!
おはよう!」





ナナ「あ、レオン。
お、おはよ」





はあ。





いつもの何気ないあいさつも
さっきのことがあると
どんよりした気分になる。





ココハ「ナナちゃんっ。
今お願いっ!(小声)」





え! 今!





わーん、もう?





はあ。





でも、
めあここ姫のため。





ナナ「レオン。
授業のあと話があるから
教室に残ってくれる?」





レオン「ん?
わかった、いいよ」





あ、レオン、
オッケーした。





なんかゆううつ。













・*。・ 休み時間 ・。*・





ナナ「わーん、アムー!
どーしよー!」





今がアムだけが頼り。





何もできないけど。





メアリ「ね、どうだった?」





後ろから
メアリちゃんが
顔をのぞかせる。





ナナ「えっと、
今日の放課後、
教室です」





メアリ「ホント!
ありがと!」





メアリちゃんが
ニコっと笑って
教室から出ていく。





アム「もうどうしようも
ないって!
あとは自分との勝負!」





メアリちゃんが
行ったあと
アムがわたしを励ます。





アム「ところでさ、
ドライフラワー、
スイートピーだったじゃん。
花言葉知ってる?」





ナナ「知らない」





アム「優しい思い出って
いうんだって」





ナナ「優しい、
思い出かあ」





アム「ナナにとって、
優しい思い出
つくってくれた人、
いないの?
その人がくれたりして」





ナナ「そんな人、
いるわけ・・・・・・」





そう言おうとした時。





ハッと思い当たった。





『ナナならできるって!』





『大丈夫だって!
自信持て!』





『俺がいるから。
心配すんな』





ナナ「いる・・・・・・」





アム「え? ナナ?」





頬につーと
涙が伝わる。





いる。
今まで1番近くに
いてくれた。





わたしの大切な人。





大好きな人。





ナナ「わたし、
今日、言う」





アム「?」





アムのおかげで
気づけた。





ありがとう、アム。













・*。・ 放課後の教室 ・。*・





小さいころ、
わたしの横には
いつもレオンがいた。





こわいことも、
悲しいことも、
レオンがいれば
優しい思い出に変わった。





レオンに、
今日告白する。





でも、多分今教室には
メアリちゃんが
いるんだよなあ・・・・・・





教室の外でこっそりと
ふつうを装って
待っている。





今、どうなんだろ?





こっそり
教室をのぞく。





あれ?





メアリちゃんがいない。





レオンだけが待っている。





今行かなきゃ。





わたしは教室の扉を
開けた。





ナナ「レオン!」





レオン「あ、ナナ。
やっと来た」





あ、レオンは
わたしの話だと
思いこんでたんだっけ。





ナナ「ドライフラワーくれたの、
レオンだよね」





レオン「・・・・・・バレたか。
さすがナナ」





レオンは
そう言って笑う。





ナナ「レオンは、
わたしにとって
優しい思い出だよ」





レオン「マジか。
そこまで
見抜かれてたか」





ナナ「くれたのが
レオンってわかって、
わたし、うれしかった」





レオン「ナナ・・・・・・」





ナナ「レオンのことが好き。
付き合ってください」





レオン「こんな俺でよければ」





レオンに思いっきり
抱きつく。





大好きだよ。













・*。・ 教室の外では ・。*・





うう、ナナ~、
よかったね~!





あ、わたし
深尾あむです。





今横にいるのは
メアリとココハ。





実はわたしたち、
恋のキューピッド役
だったの。





メアリとココハに
協力を頼んで
2人をくっつけた!





本当のことを言うと、
レオンとナナが
両思いなのは
もうバレバレで。





見てるこっちとしては、
もんのすごい
じれったいの。





わたしたちは
とうとう
行動に出ちゃった。





もちろん、
メアリの告白も
ウソだよ。





でも、このことを
ナナに伝えることで、
ナナは行動に
出ることができた!





下駄箱の中に入っていた
ドライフラワーが
告白ってわかったから、
あんな詳しい解説が
できたんだけど。





あ、もちろんこの
キューピッド計画のことは
レオンも知らないよ!





メアリ「よかった~、
カップル誕生~!」





ココハ「キューピッド
大成功じゃん!」





わたしたちは
顔を見合わせて
笑った。











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