メルヘンチックな恋。

CAST藤野 有紗藤野 有紗

作者:こぁ。

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.10.07

これはある
クリスマスのお話。





はぁ・・・





私のため息が
それ程大きかったの
だろうか。





ニコラ学園の裏庭の
ベンチで
お弁当を私の隣で
食べている
大宮菊乃ちゃんが
私をそっと見ている。





心配しているのか、
眉間にシワがよっている。





「あっ。あ。
な、なんでもないよ」





わたしが
焦り気味で言うと、





「・・・そっか」





それでも心配そうに
見ているから
私は嘘の笑顔を作った。





このため息の理由は
いわゆる恋
というものだろう。





幼なじみの友達の
藤野凛音。
りおだから、
リンゴと読んでいる。





変かな・・・・・・?





まぁいいとして、
私は多分この人に
恋してるんだろうな。





目でおってしまうし、
一緒に遊ぶと
ドキドキが止まらないし、
思い当たる節が
ありすぎるんだ。





私、藤野有紗。
同じ苗字だし、
仲良くしてた、
ただただそれだけの関係・・・





幼なじみは卒業して、
恋人という関係になれたら
どれだけいいものか・・・





という無駄な妄想は
さておき、
早くお弁当を食べるか。





隣の菊乃ちゃんが
お弁当を食べ終えた。





はやっ・・・
私も急ごう。





と思い、卵焼きを
つついた。





キーンコーンカーンコーン・・・





6限目の終わりの
チャイムが鳴った。





「ふぅ・・・」





今日はなんも
予定ないから、
家でゲームゲーム!





と、心がウキウキしたまま、
学校の門を出た瞬間、





“それ”は私の視界に
入ってしまった。





手を繋いでいる人が
前にいる。





カップルか。と思い、
顔を見ると、





「え・・・あ、
り、リンゴ・・・」





凛音が・・・
カップル・・・?





私は抑えきれない感情が
破裂しそうで
走って家に飛び込んだ。





その後はもう、
頭がぐちゃぐちゃで・・・





自分の部屋のベットに
寝転んで
いっぱい泣いた。





少し、分かったんだ。





わたしがリンゴって
呼んでるのは
恥ずかしさ隠しの
ためだって。





そして、
言い訳もした。





クリスマスだから
カップルになる機会も
あるよね。





デートとか・・・
あるよね。





現実を受け止め
きれないよ。





あいにく今日は月曜日。
明日も明後日も
明明後日も、凛音に会う。





辛い気持ちもあるが、
何より、凛に会ったら
自分は泣いてしまうか
心配だった。





・・・そう思い、
1人の人に
電話をかけた。





プルルルルルルルルル・・・





『もしもし』





「あっ!
静空ぅぅぅぅ」





わたしがかけたのは、
星宮静空。





静かな空と書いて
しずくと読むそうだ。





この人だけが
私の気持ちを知っている。





『どったの』





泣きそうな顔を沈めて、
私は声を発した。





今までのことを
全て話した。





『・・・』





「・・・静空・・・?」





数分の無言の中、
静空は言った。





『あー・・・ははっ・・・
えーと・・・ね』





は。





「何笑ってんの」





怒りが込み上げてきた。





私はこんなに
苦労してるのに・・・





こんな私を見て
楽しんでいるっていうの!?





『有紗・・・これはね』





「もういい!」





ガチャっ・・・
ツーツー・・・





もう。
みんな大っ嫌いだ。













・*。・ 次の日 ・。*・





大好きな国語も、
嫌いな英語も





なんも聞いてなかった。





隣の席がなんで、
凛音なの。





出席番号的に
そうなんだ。





もう。最悪。





キーンコーンカーンコーン・・・





下駄箱から靴を取って、
履こうとした瞬間。





「・・・な、なぁ」





「ひゃいっ!」





え。り、凛音!?





なんのお誘いで・・・?!





「屋上来て」





・・・え。
2人きりパターンじゃん。





行きたくないけど
どうしようかな・・・





その瞬間。
静空が来て、





「実はね・・・」





ガチャ・・・





キィ・・・





屋上の、
ドアが開いた。





私が言った。





「バカみたいだね」





「ん・・・」





「こんなのが
メルヘンチックだと思って?」





「だってお前っ・・・」





「静空から聞いたよ。
私の告白を成功させるために
わざとと偽カップル
作ったんだよね」





「・・・」





「覚えてて
くれてたんだね」





「うん」





何かと言うと、
これは初めて
同クラになった時





少女漫画を片手に
私が言った言葉。





『メルヘンチックな告白
受けてみたい!』





そうだったんだ。





この頃から私のこと・・・





「ほんとに凛音鈍いね」





懐かしい名前呼び・・・





「・・・」





「偽カップルで
メルヘンチックとかないわー」





「・・・」





凛音は俯いたまま。





私はふっと笑って。





「凛音からの告白は
どんなやり方でも
メルヘンチックだよ!」





「へ。。?」





凛音のアホみたいな顔・・・





ふふっ





「大好きーーーー!!」





私はこの言葉を放った。





凛音も私も笑ってる。





この光景が好きなんだ。





凛音が好きなんだ!!





寒さは吹っ飛び、
ただ、私たちの笑い声が
屋上から見える商店街の
クリスマスツリーの
オーナメントの輝きと共に
世界を包んでいた。





これで、メルヘンチックな恋は
幕を閉じた。







*end*

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