給食争奪戦！

CAST町田恵里那

作者：はるっぴ

2019.03.25

クンクン・・・

もう少しで給食。

今日はカレー、
ポテトサラダ、
フルーツポンチ、牛乳。

今日は、人気の給食！

残り物をもらおうとする
男子の目が光ってます・・・・・・

男子はお互いの顔を見ながら
そのときを待ってます！

その教室は、まさに・・・・・・
戦場・・・・・・・・・・・・

私、エリナ！
少食女子です。

給食は
食べてもらってます。

全員「いただきます！」

そのあと、男子は一斉に、
お皿を持って、
残り物へ飛びこんだ！

エリナ「今日も男子の勢いが
すごいね～」

リン「カレーだからねっ！」

席にもどると、
男子のお皿は
カレーの山ができていた。

牛乳を２本、３本・・・・・・
５本飲んだときだって
見たことがある。

もらえなかった男子は
女子のところへきている。

エリナ「私、こんなに
食べれない・・・」

リン「レオンくんに
あげればいいよっ！」

エリナ「うんっ！」

エリナ「レオンくん・・・
カレーちょっと食べれる？」

レオン「エリナ、いいの？
カレーぐらいはちゃんと
食べた方がいいぞっ！
でも、サンキュー!!」

レオンくんは
私の幼なじみ。

優しくて、
スポーツができて・・・・・・

私が給食を
食べれないときはいつも

「エリナ、大丈夫か？」

と声をかけてくれる。

良いところばっかり・・・・・・

私、レオンくんのことが
大好きなんだ！

でも、誰にもレオンくんが
好きなことを
言えてなくて・・・・・・

エリナ「リンちゃん私、実は・・・」

エリナ「・・・・・・なんでもないっ」

親友のリンちゃんは
レオンくんととなりの席で、
仲良く話してる・・・・・・

なおさら、好きなんて
言えないんだ。

そして、給食が終わった。

男子は満面の笑みを
浮かべていた。

とても満足げだった。

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

次の日の給食。

今日も教室は
戦場だった。

昨日ほどの人気メニューでは
なかったけれど、
休みがいたため、
今日も男子の爆食が始まった。

レオンくんから
声をかけてくれた！

レオン「エリナ、
今日は食べれる？」

エリナ「このナスが苦手で・・・
食べてほしいんだけど・・・」

レオン「いいよっ！」

レオン「これからは、ずっと
エリナの食べれない物は、
俺が食べてあげるからなっ!!!」

キュンとした。

エリナ「うんっ！
ありがとう!!!」

これが私たちの
恋のはじまり！

＊ｅｎｄ＊