バスケと友情と恋愛

CAST安村真奈

作者：のぞーみ

2018.09.28

誰よりもバスケを
愛していた。

けど、愛しかたを
間違っていた。

・。・。・。・。・。・。・。・。

安村マナ高校１年生。
ニコラ高校に通う。

莉「今日はマナ
なにするの？」

真「んー。
今日もバスケかな。
私、遊びとかより
バスケの方が好きなの。
だから・・・」

莉「マナ・・・
今日もバスケ？
いつになったら遊べるの？
この前いったよね。
近々遊べる日が来るからって。
もう・・・私マナが・・・」

ダッ・・・！

真「リ、リナ!?」

黒坂リナ
高校１年生。

ずっと親友・・・
だった。

今、その関係が崩れた。
私のせいで。

唯「お？　マナじゃん。
どーしたの？
浮かない顔してさ。
お前らしくないぜ？」

真「リナを・・・」

唯「え？」

真「私、バスケが大好き。
でもそのバスケのせいで、
私のバスケ愛のせいで。
親友をなくした。
親友を失ってまで
することじゃないのかな。
バスケもリナも好き。
大好きなのに・・・
ユイト。辛いよ」

唯「別にいいんじゃね？
好きなことすればいいじゃん。
だいたい高１にもなって
そんな悩みする？
リナには俺から言っとくよ」

真「ユイト、ありがとう。
でも自分で言うよ。
ちゃんと謝る。
リナにごめんって」

＊。・　翌日　・。＊

あっ。リナだ。

真「リ、リナ！」

莉「マナ・・・あの・・・」

真莉「ごめんなさい！」

真莉「え!?」

莉「私、マナの親友なのに、
ひどいこと言った。
ごめん！」

真「私も、リナの気持ち考えずに
バスケのことばっか考えてた。
ごめん、」

莉「これからも親友で
いてくれる？」

真「も、もちろんだよ！」

リナはやっぱり親友だ。

莉「あっ、そうだ！
今度バスケの試合あるんだよね？
私、行くよ！
頑張って！」

唯「それ、俺もいくぜ」

真「え？
私を見に来るの？」

唯「は？
俺はカケルが出るから
見るんだよ！
お前も出んの？」

真「う、うん。
ま、まあね」

ユイト・・・
私のためじゃないんだ。

あれ、なんだろ
このきもち。

そっか。私
ユイトが好きなんだ。

唯「ま！　どーしてもって
ゆーんならマナの応援
行ってやってもいいぜ？」

真「え、遠慮しときますー」

バカ！
なにいってんの私！

莉「えー？
ユイト来ないの？
え？　来るでしょ普通。
え？」

真「リナ！
いいから！」

＊。・　試合当日　・。＊

莉「マナーっ！
頑張ってー！」

真「うん！
って。ゲッ。
ユイトも来てんじゃん！」

・。・。・。・。・。・。・。・。

ピピー！
試合終了。

負けちゃった。

・。・。・。・。・。・。・。・。

唯「マナ・・・」

真「やっぱり私、
バスケ愛が
足りなかったのかな」

唯「そんなことない。
マナのバスケに対する気持ちは
人一倍強いはずだ。
俺も愛しているものがあるから。
誰にも負けないくらい、
愛している」

真「ユイトが
愛しているもの？」

唯「ああ。
安村マナって言ってな。
バスケ愛が強すぎて
うざいときもあるんだけど、
俺の中では１番なんだ。
・・・マナ。好きだ」

真「リナとまた仲良くなれたのも
バスケを勧めてくれたのも
全部ユイトだった。
そして、気づいたら
私もユイトのことが好きになってた。
私も好き！」

莉「ちょっとちょっと～。
私もいますよー。・・・
おめでとう！　マナ！
私達も親友だからね！」

真「もちろん！」

「安村ー！
片付けするぞ！」

真「はい！」

バスケも
親友も
恋愛も
すべて愛がある。

今では正しい愛が
わかった気がする。

みんな大好き。

―ｅｎｄ―