天然ちゃんとモテ男

CAST湊 胡遥湊 胡遥

作者:rina

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.03.30

「もー、こはるってば
今日こそ大晴空くんに
話しかけるんじゃなかったのー?!」





「だってぇー・・・!
周りには女子だらけで
話しかけられるような空気じゃ
なかったっていうかぁ・・・
朝は人の輪にすら入れなくて
昼は輪には入れたけど・・・
全然近づけなかったし・・・」





「大晴空くんは
超ーモテるんだからさぁ
積極的に行かなきゃダメだって・・・!!」





「でもぉ・・・」





「ほら!
ダンス部の練習
見に行くんじゃないの!!?
早く行かないと
見る場所すら
無くなっちゃうよ!!」





今は、授業が終わって・・・
帰る準備中・・・





親友のくるみから
お叱りを受けてる・・・





あたしが
恋に消極的だから・・・





くるみにはいつも・・・
“もっとアピールしなきゃダメ!”
っと言われてるんだけど





そんな難しいこと
あたしには
とてもできない・・・





あたしが好きな
懸樋、大晴空くんは・・・
超ーモテる。





なんでそんな
雲の上の存在の人を
好きになったかって?!





それは
一言で言えば・・・





一目惚れ////





文化祭で、大晴空くんが
ダンスを踊ってるのを見て・・・





ハートを打ち抜かれた///





でも、1回も
話したことないし・・・





いや、1回は
あったかな・・・?





でもきっと、
大晴空くんは
あたしのことなんて、
覚えてないはず・・・





「おい! 湊!!
お前、数学の問題集を
提出してないだろ?!」





ドアのところから
数学の先生に
声を掛けられた・・・





ゲッ・・・
そういえば、
忘れちゃったんだ・・・





「再登校して持ってこい」





先生は、あたしに
有無を言う間も与えずに・・・
いなくなった・・・





再登校とか・・・
最悪・・・





せっかく、大晴空くんの
ダンス見に行こうと
思ってたのに・・・





「こはる、忘れたの?!」





「朝ちゃんと入れたのに、
入ってなかった・・・」





「入れてないんじゃん!
やっぱこはるは
どっか抜けてるよねー!」





「そんなことないよー!」





「でも、入学式の日に
迷子になって遅刻して、
その上間違えて
他のクラスに飛び込んだ天然さんは
どこの誰だったっけなー?!」





「もー!
くるみー!!」





あたしはその後・・・
1回家に帰り・・・
数学のノートを取り・・・
再び学校に向かった・・・





今なら、大晴空くんも
まだダンスやってるよね?!





先生にノート提出したら、
ダンス部を見に行こう・・・





もう場所は
ないかもしれないけど、





少しでも・・・
大晴空くんを見たいから・・・





その一心で
学校まで・・・
あたしは早歩きをした・・・





前歩いてる人・・・





うちの学校の制服だ・・・





この人も再登校かな・・・?





それにしても
歩くのが遅い・・・





抜く?!
でも、抜くのも何か
気まずいし・・・





でもでも
早く行かないと
大晴空くん
帰っちゃうかもしれないし・・・





よしっ、抜こう。





「ねえ」





あたしが前を歩いてる人を
抜こうと・・・





ちょうど隣に
並んだ時だった・・・





気まずいから
顔を合わせないように
下を向いていたうちは
急に声を掛けられて驚いた・・・





パッと顔をあげると・・・





「あっ・・・」





嘘・・・





「あのさ、
み、湊さんだよね?」





「えっ、あっ・・・
はっはい・・・!」





あたしは、
パニック状態だった・・・





こんなに至近距離に、
大晴空くんが居るなんて・・・





しかも、
話してる・・・よね?!





これは、夢!?





「湊さん、
どうしたの?
もしかして、
再登校?」





「はっはい・・・」





「一緒だね、
オレもなんだ・・・!
じゃあ学校まで
一緒に行こうよ!」





「いっいいんですか?!」





「うん。ってか、
なんで敬語?!
普通でいいのに」





「あっいやぁ
特に意味はないんですけど・・・
大晴空くんって
すごく人気だし・・・
一緒にいるところ
他の人に見られたら
羨ましがられるだろうなぁ・・・」





「そんなことないよー!
普通にタメでいいし!!」





ヤバイ・・・
かなーり
テンパってる・・・





自分で何を話してるか
わからないくらい・・・





話してること
支離滅裂だし・・・





でも、あたし・・・・・





大晴空くんと
こんなに話しちゃったよ・・・





しかもこんな
至近距離で・・・





それに、大晴空くん・・・・





あたしのこと
覚えててくれたし・・・!





ん・・・?





「あの、
1つ聞いても
いいですか・・・?」





「ん? 何?!」





「なんで、
あたしの名前・・・
知ってるんですか・・・!?」





あたし、大晴空くんに
名乗ったこと
あったっけ・・・??





なんで、
あたしの名前・・・
知ってるんだろう・・・?





「ああ、だって湊さん・・・
入学式の日、オレのクラスに
突然走り込んで来たから・・・
面白い子だなあって思って・・・!」





ヤバイ・・・///
恥ずかしすぎる・・・





あたしは
顔が熱くなるのを
感じた・・・





あたしが飛び込んだクラスが
よりによって大晴空くんの
クラスだったなんて・・・
最悪すぎる・・・





神様を恨むわー・・・





「あっあのさ
オレからも・・・
1つ聞いていい?」





「えっ?
あっ、はい!」





「湊さんって
よくオレのところに来てくれる
人の中に居るけど・・・
それってさ・・・」





大晴空くん、
気づいてくれてたんだ・・・
なんか嬉しい・・・!





気づいてくれてないと
思ってたから・・・





「それって・・・
オレのこと好きって
受け取ってもいいの?」





えっ・・・///





あたしは、
予想外の発言に・・・
思考停止状態・・・





あたしは、ただでさえ
熱くなっていた顔が・・・
さらに熱くなるのを感じた///





「オレさ、入学式の日に
湊さんがオレのクラスに
走り込んで来た時に、
一目惚れしちゃったんだ・・・///
ずっと湊さんに
話しかけたかったんだけど、
話しかける機会が無くて・・・
でも、今日たまたま会って・・・
こんな機会もう2度とない気がしてさ・・・
いきなりだけど、オレ、
湊さんのこと好きだわ」





パニック状態のあたしは
すぐに答えることが
できなかった・・・





その以前に
大晴空くんの言葉を
理解するのに・・・
かなりの時間が掛かった・・・





これは本当に現実・・・!?





大晴空くんからの、告白!?





もう、何がどうなってるの・・・?





でも、現実だ・・・





あのっ!!
神様!!!!!!!





前言撤回します!!





わたくし湊こはるは
神様に心から感謝します!!





だって、
あたしが間違えて
飛び込んだ教室が、
大晴空くんの教室だったから・・・





そうだったから
大晴空くんは・・・





あたしが大晴空くんを
好きになるずっと前に、
あたしのことを
好きになってくれたから///





「あっあのぉ・・・
あっ、あたしも、
好きです///」







*END*

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