まだまだだけど支えてくれる?

CAST阿部 ここは阿部 ここは

作者:フランクフルトのケチャップ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.09.08

今は昔。
このニコラ学園ができる
もっと、ずっと前のこと。





リュウタロウ「民よ!
今日は身分を差別せずに、
正々堂々と
戦おうではないか!」





うおおおー!!





「体育祭」
という言葉がないはず。





しかし彼らは、
運動を年に1回、
村全員で身分関係なく、
楽しんでやる行事を
行っていた。





レン「盛り上がっていこうぞ!」







☆♪☆____♪☆♪_____☆♪☆





はーい!
私は阿部ココハ!





中2で、
ココって呼ばれてる!





運動が苦手で、
もうすぐ体育祭。
悲劇!





私が通っている学校
「ニコラ学園」は、
築120年を誇る、名門校。





特に有名なのは、
体育祭の言葉を生んだ
学校ってこと。





今はもうないけど、
10年前には、
昔の遊びも
入れてたんだって。





だから、
時間がかかるの。





その名残で、
今も体育祭の期間は、
3日にも渡る。





正直ダルい。





うちの学校には、
ニコラ学園が
建てられるよりも、
ずうっと前に
年1ペースで、
運動をする日があったんだって。





普段なら気にするはずの身分も、
その日だけは、
無関係だったらしい。





その主催者は、
佐藤蓮太郎っていう人と、
古川龍って言う若侍。





その佐藤蓮太郎は、
天下統一も可能なほどの
力の持ち主。





運動が得意で、頭は悪いけど、
ピンチの時には、
誰も思いつかないような考えを
思いついたんだって。





その為、争いの時には、
高確率で勝っていたらしい。





古川龍は、その相棒。





蓮太郎が明るい性格だった為、
しっかりしていて、
頭の回転が速かったらしい。





この2人がコンビを組むと、
誰も敵わなかったらしい。





で、その子孫が
私のクラスメイトなの。





佐藤蓮と古川龍太郎、
通称レンとリュウ。





性格は、
さっき言ったみたいに、
真反対。





でも、2人は
いいコンビだと思う。





先祖の性格を持っていることが、
2人を見ていて伝わってくる。





今日は体育祭初日。





心友の林メアリが、
体調不良で休んでしまった。





レン「おいっ!
どうする!?
時間がねえ。
林は運動得意だから、
リレーだぜ!?
やれる奴は、もういない!
女子枠の運動得意な奴って、
誰だっけ!!」





このように、レンは
ものすごく焦っている。





こういう時、リュウが
すぐにいい案を思いつく。





リュウ「、、、
代わりは無理だ。
誰かが2回出るしかない。
女子でな。
押し付け合いはしないこと。
俺的に推薦するなら、
加藤かな」





リュウに推薦された
加藤こと、加藤咲希ちゃん
(通称かとぅ)は、運動は得意。





しかし、メアリには
敵わないため、
メアリのことを
敵視している。





サキ「私が、、、
メアリの代わりに、、、?
冗談じゃない!!
なんで私が、学年女子で1番
運動が得意なメアリのために、
やらなきゃいけないわけ!?
嫌だ! お断りします!」





断られたのに、
リュウはなんとも
思ってないような顔。





レンが、かとぅに
交渉しているくらい。





リン「あの、、、
私でよければ、
やらせてくれないかな、、、?」





この子は高田リン。





優しいから、
やらなくちゃって
思ったのかな。





そう思った自分が
馬鹿だった。





リン「わ、私ね、
勝つことも大事だけど、
協力とか、楽しむことが
大切だと思うの。
私、、、
運動も成績もダメダメだけど、
負けても別にいいんじゃないかなー
なんて、少し思ってる。
サキちゃんみたいに、
運動が得意だったら、
私も自信が持てるけど、
そうじゃないから。
できない人なりに、
そういう考えもできると思うんだよね。、、、
どう思う?
リュウくん、レンくん」





レン「、、、確かに。
昔も、楽しむことが
第1って感じだったしな。
ありがとう、リン」





ズキッ!
何これ、、、
なんか胸が痛い、、、





レンがお礼を
言っただけなのに、





少し嫌だと
思うのはなぜ、、、?





リュウ「おう、サンキュ、高田」





リン「ううん、
私がそう思っただけだから」





そういえば、、、
リンとレンとリュウって、
幼馴染だから、
距離が近いんだ。





そう思うと、リンに対する
レンの態度に、
少しイラッとして。





もしかして、、、
レンが好き、、、?





い、いや、まさか!





リン「あ、始まったね。、、、
???
どうしたんですか、
ココハちゃん。
遅れちゃいますよ?」





それでも突っ立っていると、
リンは、「先に行くね」
と言って、
行ってしまった。





やっぱり、
レンが好きなんだ。











*。・ レンside ・。*





俺は佐藤蓮。
昔から、先祖代々、
運動が得意で、
バカらしい。





ニコラ学園に入学すると、
可愛い子がめっちゃいた。





ニコラ学園に
入学することは、
リュウタロウと一緒で、
決まっていた。





でも、幼馴染のリンだけ、
保証されなかった。





なぜなら、ニコラ学園に
関係ないから。





俺はあの時、
ショックを受けた。





そしたらリンが
言ったんだ。





「私も受験する。
大丈夫。
私、天才だから笑
それに、もっと一緒に
笑いたい」





って。





結局、今はその3人で、
仲良く学校に行ってる。





教室に入った瞬間、
俺は一目惚れをした。





ありえないと
思っていた。





でも、本当に
惚れたんだ。





名前は阿部ココハ。





特別、目立つ存在では
ないけど、頑張っている、





必死さが
伝わってくるから。





性格も割といいし、
小動物みたいで、
面白い、、、し、





、、、可愛い。





絶対にいつか、
彼女にする!











*。・ ココハside ・。*





私の種目は、
パン食い競争。





取ったパンは貰えるから、
昼休みに食べたいし。





もうすぐ出番ってところで、
リュウに呼ばれた。





リュウ「阿部」





ココハ「何?」





リュウ「俺さ、、、
レンの様子が
おかしいと思うんだ。
リンに聞いたら拗ねて、
“”そんなの知らないし””
って言うんだ。
ほら、高田って、
あんまり怒んねーだろ?
不思議でさ」





リンとレンの様子が
おかしい、、、?
何か引っかかる。





あ、もしかして、、、!





ココハ「ありえない話じゃないと
思うんだけど、
もしかしたら、
恋愛事情、、、とか?」





でも、、、!
でも、、、!





レンが、誰かに
恋するっていうなら、、、





リン、、、?





リュウ「あー、、、
そういえば、
昔、リンがレンを
好きだったかも。
告白はしてないけど」





私は思わずリュウに
身を寄せた。





ココハ「じゃあ、」





ぐいっ





ココハ「!?」





そこにいたのは、、、
レン!?





ココハ「な、何」





レン「来い」





ココハ「えっ!? ちょっ!
りゅ、リュウくんと
話してたんだけど!
なに!?」





チュッ





え!?





ココハ「え、、、?」





レン「好きだ」





嘘、嬉し、、、!





レン「でも、お前って、、、
リュウタロウが好きなの?」





なんで、、、?





ココハ「ち、違う!!」





なんで勘違いするの、、、?





ココハ「私だって、、、!
レンくんが好きだよ、、、?
なんでそんなこと言うの、、、?」





リン「ココハちゃん、、、?
やめて!
私の方が、ずっと前から
レンのことを知ってる!
ずっと前から、私の方が、
レンが好きなの!!」





いつのまにか、
リンがいた。





驚いたのは、
後ろから、レンに
抱きついたこと。





ショックで、
悲しかった。





レン「ごめん。
俺は阿部が好きだから。
阿部、俺と付き合って」





ココハ「ごめんね、
リン、、、
私も、レンくんが好き!
まだまだな私だけど、
付き合って、
支えてくれる、、、?」





レン「もちろん」





リン「あーあ!
レンを悲しませたら、
ココハちゃんを嫌うから!
幸せになってよ、、、!」





ココハ「ありがとう、リン」





こうして、3日間の
体育祭も終わり、
付き合うことになりました。





ダメダメな私を、
レンはいつも支えてくれるよ。







*end*

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