love pinch

CAST安村 真奈安村 真奈

作者:まなくる

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.10.29






私、安村マナ。
今、片思いの人がいる。





彼の名前は
紀田ナオヤ。





クラス替えで
初めて彼の存在を知って
好きになった。





最近、ようやく話すことが
できるように
なってきたのに・・・





分散登校が
始まってしまった。





マナ「おはよう、クルミ」





クルミは私の大親友!
小学生時代からの幼馴染。





クルミ「おはよ、マナ」





マナ「よかった~、クルミとは
同じ時間帯の登校で」





クルミ「ね!
でもナオヤ君とは
別々でしょ?」





マナ「もう最悪。
やっと打ち解けてきたのに・・・
神様ほんと意地悪」





クルミ「・・・リモート」





マナ「リモート?」





クルミ「リモート電話でなら、
毎日会えるじゃん?」





マナ「クルミ頭いい!
最高!
帰ったら即電話する!」





クルミ「健闘を祈る」





マナ「はい。頑張ります!」





ノリが良くて頼りになる
クルミが大好き!













*。・ 帰宅後 ・。*





マナ「うわぁ、緊張する・・・」





緊張しながらも
ナオヤ君に
電話をかけた。





マナ「もしもし、ナオヤ君?」





ナオヤ「あ、マナさん?
久しぶり」





マナ「ね、久しぶり。
中々顔見てなかったから、
電話してみた。
元気そうだね」





ナオヤ「そっちこそ
元気そうで良かった」





マナ「分散登校、どう?
そっちの時間帯の
クラスも楽しい?」





ナオヤ「ん~、やっぱり
クラス全員揃わないと、
楽しくないな」





マナ「だよね」













*。・ 5日後 ・。*





クルミ「あれからどう?
ナオヤ君とは
リモート電話してるの?」





マナ「うん。
あれから毎日。
クルミのおかげだよ」





クルミ「どんなこと話すの?」





マナ「だいたい
学校の話題かな・・・?」





クルミ「そんなことより、
デートのお誘いしなきゃ」





マナ「で、デート?」





クルミ「そーだよ」





マナ「でも今、コロナだし・・・」





クルミ「公園に散歩とか、
最近流行ってるらしいよ」













*。・ 帰宅後 ・。*





マナ「ナオヤ君? やっほー」





ナオヤ「あ、マナさん?
出るの遅くなってごめんね」





マナ「ううん。大丈夫。
ナオヤ君、週末、
お出かけ行かない?」





ナオヤ「出かける・・・
って言っても
今コロナだし」





マナ「最近、お散歩デ・・・
じゃなくて、お散歩!
お散歩なら外だし、
いいんじゃない?
公園とかで! どう?」





ナオヤ「公園か、いいね。
気晴らしに週末行こうか」





マナ「うん!」













・ニコラインにて・





マナ「クルミ!
デート行くことになったよ!」





クルミ「やるじゃん!
デート中にちゃんと
告るんだよ」





マナ「告・・・
が、頑張ります!」





クルミ「ファイト!」













*。・ デート当日 ・。*





マナ「おまたせ~、
ごめんね、遅くなった」





ナオヤ「全然待ってないよ。
じゃあ、いこうか」





やっば~、
服とかメイクとか
気合い入れすぎたら
遅くなった。





やりすぎって
思われてないかな?
大丈夫かな?





ナオヤ「服・・・
似合ってる」





マナ「え?」





ナオヤ「・・・メイクも可愛いよ」





マナ「・・・嬉しい」





ヤバ・・・
嬉しすぎて
もう泣きそう・・・!





マナ「あ、あそこの
バナナジュース
飲みたい!」





ナオヤ「お、飲もう飲もう!」





マナ「・・・美味しい」





ナオヤ「初めて飲んだけど、
美味しいね」





マナ「飲みながら
あっちの方
行ってみない?」





ナオヤ「うん」





ドキドキしながらも
ナオヤ君とのデートは
順調に進んで
もう夕方。





マナ「送ってもらって
ありがとう。
今日は楽しかった」





ナオヤ「こちらこそ、
楽しかった。
ありがとう。
また行こうね」





マナ「ナオヤ君・・・私!
ナオヤ君のことが
好きです!」





ナオヤ「?」





マナ「分散登校決まって、
会えなくなって寂しかった。
リモート電話できて、
毎日画面越しだけど
会えて嬉しかった。
今日は久しぶりに普通に会えて
楽しかった。
私と・・・
付き合ってくれませんか?」





ナオヤ「はい。
こちらこそ
付き合ってください!」





マナ「やったぁ!」





ナオヤ「実は俺も
マナさんのこと
好きだった。
かっこ悪いな。
男から告白できないなんて」





マナ「じゃあ、
ナオヤ君からも告白して」





ナオヤ「え?」





マナ「いいから、早く」





ナオヤ「マナさん・・・
俺と付き合ってください!」





マナ「・・・はい!」













*。・ 1ヶ月後 ・。*





マナ「おはよ、クルミ!」





クルミ「おはよ~。マナ。
よかったね。
分散登校終わって」





マナ「本当によかった。
久しぶりにナオヤに会える」





クルミ「もう呼び捨て?
いいジャーン!」





マナ「クルミったら」





クルミ「ほら、
ナオヤ君きたよ」





マナ「・・・おはよっ、ナオヤ!」





ナオヤ「・・・久しぶり。
おはよう、マナ」





私たちは画面越しではなく、
久しぶりに
向かい合って笑った。







*end*

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