君と出会った夏

CAST阿部ここは

作者：さくらんぼ

2020.10.30

もう９月になった。

太陽を見ると思い出す。

私はまだあの人を
探している。

メアリ「ここはー、行こっ！」

ここは「あっ、うん！」

あの人というのは・・・

・＊・―――・＊・―――・＊・

夏休みのこと。

今日も暑い～、
早く図書館行こー。
と１人で歩いていると、
隣を歩くイケメンが現れた。

（カッコいい！）

その人は同じ方向に
向かって行く。

（どこに行くんだろう？）

すると行き先は
同じ図書館。

その時は
偶然だと思った。

ここは「あっ、
読みたい本あった！」

とクーラーがあたる席に座ると、

コウショウ「あのーすみません」

ここは「はい!?」

コウショウ「そこ、俺が座ってた
席なんですけど・・・」

よく見れば
荷物が置いてある。

ここは「えっ！
あっすいません！」

コウショウ「いえいえ。
ここクーラー
よくあたりますもんね。
・・・よかったら隣どうですか？」

ここは「えっ??
いいんですか？」

コウショウ「はい！
俺コウショウっていいます」

ここは「あっ！　私
ここはっていいます。
よろしくお願いします」

コウショウ「はい！
こちらこそ」

ここは「あのー
家近いんですか？」

コウショウ「まーはい！
今のところ」

（今のところ？）

ここは「あーそうですか！」

２人はずっと
本を読んでいた。

何かもっと話を
と２人とも思っていた。

コウショウ「あの！」

ここは「あの！」

ここは「あっ、先どうぞ！」

コウショウ「・・・連絡先
交換しませんか？」

同じこと考えてた！

ここは「はい！
いいですよ！」

家に帰って
コウショウとLINE。

気づけばコウショウに
恋をしていた。

夏休みは毎日
図書館にいて、
たまにお出かけしたり、
遊んだりした。

楽しーい！

ここは「これからもいっぱい
遊ぼうね」

コウショウ「あー・・・うん」

・＊・―――・＊・―――・＊・

７月３１日、
夏休み最後の日
コウショウは
図書館に来なかった。

それから学校が始まっても
来ることがなく、
連絡もとれなくなった。

泣くな！　上を向け
と自分に言い聞かせる。

ここは「・・・太陽・・・」

会えなくなる前の日
７月３０日
コウショウが言ったこと。

コウショウ「ここはって笑うと
太陽みたい！」

すると隣にいたメアリが、

メアリ「ここは～どうしたの？
さっきから暗い顔ばっかり」

ここは「メアリ・・・
聞いてくれる？」

全部話した。
すると・・・

メアリ「コウショウ？
・・・あははははーっ」

ここは「ちょっと
真剣に話してるのに！」

メアリ「コウショウ・・・
私のいとこだよ！」

ここは「えっ！」

メアリ「写真あるよ」

見せてもらった。

ここは「本当だ、コウショウ」

メアリ「ここはコウショウに
恋してるでしょ？」

ここは「えっ、分かる？」

メアリ「バレバレだよー！
今日家に来るよ。
会いに来る？」

ここは「ほんと？　いいの？」

そして私は、
メアリの家に行った。

すると、
声が聞こえてきた。

メアリのお母さんと
コウショウの声が聞こえた。

コウショウ「ここはって人
知らないですか？
夏休みに会って
忘れられないんですよね。
せっかく引っ越しが
ちゃんと決まって
こっちに来たから
会いたいのに・・・」

メアリ母「コウショウ君
ここはちゃんに
恋してるでしょ？」

コウショウ「えっなんで？
というか
知ってるんですか?!」

メアリ母「う、し、ろ！」

コウショウ「え？」

コウショウが
こっちを見た。

ここは「ここは！　とメアリ・・・
どうして!?」

メアリ「ここはは私の友達！」

ここは「コウショウ！
コウショウ久しぶり」

コウショウ「会いたかったよ。
ここは少し話せる？」

ここは「うん」

コウショウ「俺、ここはのことが
好きなんだ！
返事は・・・」

ここは「私もコウショウが好き！」

コウショウ「ほんと？」

ここは「うん！」

コウショウ「やったー！」

メアリ「２人ともおめでとう！」

ここは「メアリ！」

コウショウ「メアリ！」

ここは「メアリは一生私の親友！
ありがとう！」

メアリ「もちろん！」

コウショウ「じゃあみんなで
花火でもするか！」

ここは「もう遅いよー笑」

３人「これからもずっと一緒だよ！」

＊ｅｎｄ＊