青空の下の初恋

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:すずりん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.10.31






私、林芽亜里。





自分で言うのもなんだが、
勉強、運動、
全て完璧。





顔も悪くはないと思う。





そんな私に足りないもの。





それは、恋だ!!





完璧な私が
恋愛経験ゼロだなんて、
クラスメイトに
知られたくない。





今すぐにでも
彼氏を作って
恋愛をしなければ!





だからといって
都合よくそんな人が
現れるわけはない。





芽亜里「誰か私の彼氏に
なってくれる人
いないかな~」





思わずそう呟いた。





直哉「俺がなってやるよ」





芽亜里「・・・げ」





振り向くと、
そこに立っていたのは
クラスメイトの
紀田直哉だった。





こいつは、何かと私に
突っかかってくる。





芽亜里「別に頼んでないし」





チャラいし、うるさいし、
こいつと付き合うなんて無理!





直哉「ふーん?」





そう言ってスマホを
見せてきたと思えば・・・





スマホから流れる
『誰か私の彼氏に
なってくれる人
いないかなー』





直哉「ならこれ流そーっと」





芽亜里「は!?
返してよ!」





直哉「やーだね」





ひょいっと
スマホを高くあげる。





芽亜里「どうやったら・・・
返してくれるの」





直哉「・・・俺と付き合うなら!」





芽亜里「は!? やだやだ」





直哉「ならこれ・・・」





見せびらかす。





芽亜里「わかったよ!!」





あーもー!
どうにでもなれ!





芽亜里「でも、
あんたのことなんか
好きになんてならないから!」





直哉「・・・好きにさせてみせるよ」





ちょっとドキッと
してしまった。





こいつ、
顔はいいんだよね・・・
ムカつく。





直哉「まぁでも、
1ヶ月経っても
俺のこと好きに
ならなかったら、
別れてあげる」





芽亜里「ならないし!」





直哉「いいよ。勝負ね」





芽亜里「受けて立つ!」





こうして私とこいつの
戦いが始まった。













・*・―――・*・―――・*・





休みの日、遊園地で
デートすることに。





芽亜里「めんどくさい。
せっかくの休日とるな!」





直哉「冷たいなー。
芽亜里ちゃん」





芽亜里「名前で呼ぶなー!」





そう言いつつも
ドキドキしてる私がいる。





悔しい・・・!





直哉「やーだ」
(ベーってする)





そしてまた
顔がいいのが
ムカつく・・・!!





ドキドキすんな、私!





芽亜里「行くよ!」





そういい
先に歩き始めた。





直哉「待ってよ」





隣に並んだかと思えば、
手を繋いでくる。





芽亜里「は!?
なにやってんの!?」





直哉「カレカノじゃん?」





芽亜里「そうだけど! 仮!!」





直哉「え? 何?
照れた?
ドキッとした?
それとも好きになった?」





芽亜里「なってない!
してない!
照れてない!」





心の中で嘘つけ、
と自分に突っ込む。





本当はドキドキしてるし、
照れてるし、
顔も赤いはず。





そんなこんなで満喫して
お腹がすいたから
カフェに入った。





パンケーキを買い、
食べようとした時。





直哉「はい、口開けて?」





あーん、とパンケーキを
出してくるこいつ。





芽亜里「食べるか、ばーか!」





直哉「恥ずかしいんだ?」





芽亜里「恥ずかしくない!」





ばくっと
パンケーキを
口に入れた。





直哉「美味しい?」





芽亜里「・・・美味しい」





本当は
それどころじゃないけど。





ドキドキしすぎて
味もわかんない。





なんでこんな奴に
ドキドキしなきゃ
ならないの?













・*・―――・*・―――・*・





今日は体育祭。





すごく暑い日だった。





「なんか具合悪い・・・?」





ちょっと
そんな気がしたけど、
この後リレーがあったので、
気にしないことにした。





リレーが終わり、
自分のテントに
戻ろうとした時、
私は目眩がして
倒れてしまった。





フワッ





(直哉が芽亜里を抱き上げる。
((お姫様だっこ)))





(保健室に運ぶ)





直哉「具合悪いなら、
無理してんじゃねーよ」





芽亜里「ごめん。
ありがと・・・」





ちょっとかっこいいと
思っちゃったじゃん。





やっぱり、
こいつといると
ドキドキする。





この気持ちは・・・何?













・*・―――・*・―――・*・





なんだかんだで
もう1ヶ月が経つ。





直哉「1ヶ月経つけど、
俺のこと好きになった?」





芽亜里「・・・」





こいつと付き合い初めてから
感じるようになったこの気持ち。





このドキドキの正体は・・・





芽亜里「・・・うん」





恋しかないんじゃないかな。





悔しいけど、認めてやる。





芽亜里「好きになったけど、
何?」





直哉がははっと笑う。





直哉「じゃあ俺たち、
今日から
本物のカップルだな」





芽亜里「は?」





直哉「だって俺は、
最初から
芽亜里が好きだから」





芽亜里「そんなの聞いてない・・・」





直哉「じゃあ改めて言う」





直哉「俺は好きだ。
付き合ってください」





ずるい。





私がどう返事するかなんて、
分かってるくせに。





芽亜里「・・・はい」





この日の空は
今の私の心のように
青く晴れ渡っていた。





この広い青空の下で、
私は君に恋をしたよ。







*end*

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