ブラック・プリンセス

CAST安村 真奈安村 真奈

作者:まなくる

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.10.04






「おはようございます、王子」





私、安村真奈。
この街のプリンセス。





今日はお見合いなの。





大勢の王子が
私を求めてここにくる。





私が普通のプリンセスなら。





今回来た王子は2人。





なんでこんなに
少ないかって?





それは私が
“ブラックプリンセス”
として恐れられているからよ。





毎日黒のドレスしか
着ない、





用がない限り
外に出かけない、





部屋も
黒の小物しかない・・・





これが原因で
そう呼ばれるようになった。





「王子、今日は来てくださって
光栄です。
えぇと、コウショウ王子と
ナオヤ王子」





コウショウ王子・・・
はないわ。





一瞬で感じる頼り
なさそうな感じ。





ナオヤ王子は・・・
イケメン!!





「ナオヤ王子!
ぜひ私とお付き合いなさって
くださって!」





「ええ、もちろんです」





「コウショウ王子、
来てくださったのに
すみません。
今日はお帰りになられて」





「は、はい・・・」





コウショウ王子には
失礼だけど、





イケメン王子ゲット、
嬉しいわっ。





「ナオヤ王子、
早速だけど週末、
あなたのお城に行っても
良くて?」





「もちろんです。
僕の友達とその彼女も
お誘いして、ダブルデート・・・
というか、
ダブルお食事会しませんか?」





「いいわね、
そうしましょう。
ではまた」





お食事の約束までできて、
今回は上手くいってるわ!





この調子で
ナオヤ王子と・・・





なっなんてね!





テンション上がりすぎ
ですわよっ私!













*。・ 約束の日 ・。*





今日も純黒のドレスで
ナオヤ王子の城へ
向かった。





ナオヤ王子の城は大きく、
立派だった。





館内も綺麗だし、
素敵。





そんなことを思いながら
お食事の場所を探していたら、
会話が聞こえてきた。





「え? 今日来るのって
真奈プリンセスなの?」





「嘘? まさかあんた、
真奈プリンセスと
付き合ってるのか?」





「まぁ、付き合っちゃいるけど
遊びだよ。
俺があんな奴に惚れるかっつーの」





声が聞こえた方に歩いて行き、
ドアを開け、私は言った。





さようなら。
と言った。





その後ドアを勢いよく閉め、
自分の城に帰った。





泣きながら、叫びながら。





「なんで私じゃなダメなの?
なんでこんなに
馬鹿にされるの?
なんで私・・・」





帰ってからは
自分の部屋で
引きこもっていた。





しばらく
恋愛はやめよう。





そう思った。













*・*・・・*・・・*・*





そして1ヶ月、
またお見合いの日がきた。





今日は1人の王子が来た。





コウショウ王子だった。





「ナオヤ王子とは
上手くいかなかったんですか?」





そう言われた。





私は思い出して、
涙が出てきた。





「なんで私は・・・
あんたみたいな奴にしか
モテないんだろうね」





私、今酷いこと・・・





「真奈プリンセス、
僕はナオヤ王子と違って
イケメンじゃないし
頼りないと思う。
でも、ナオヤ王子と違って
あなたを大切にできると思う。
僕と付き合ってください」





「なんで私、あなたに
酷いこといっぱい言ったのに、
あなたは私に優しくするの?」





「美しい真奈プリンセスに
一目惚れだったので。
好きな人には優しくしたいじゃ
ないですか」





私はコウショウ王子に
抱きついた。






「私と・・・
幸せになってください」





「はい、喜んで」





こうして私とコウショウ王子は
お付き合いすることになった。





コウショウ王子なら
私に嘘をつかず、
私と幸せになってくれる。





そう思った。







*end*

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