ミニスカ or ロンスカ～究極の選択～

CAST安村真奈

作者：まなくるゆららん

2020.08.06

私、安村マナ。

いつめんの親友のクルミ
同クラのコウショウと
ナオヤと話している。

クルミ「ねぇ、来週の土曜に
ニコララポート行かない？」

マナ「お、いいね」

ナオヤ「来週の土曜なら大丈夫」

コウショウ「俺も平気」

クルミ「じゃあ決まり！
駅前に８時に集合ね」

マナ「はーい」

ニコララポートへ行くことは
クルミが突然
言い出したことではなかった。

・昨日のライン・

マナ《実は、クルミにまだ
話してないことが
あるんだけど・・・》

クルミ《え、何？》

マナ《実は、私
好きな人がいるの》

クルミ《まじ？》

マナ《それが・・・
同じくらい好きな人が２人。
コウショウとナオヤ》

クルミ《んー、
２人と付き合うってわけには
いかないもんね・・・》

マナ《そうなの。
前からずっと悩んでて・・・》

クルミ《じゃあ来週の土曜、
４人でニコララポート行こうよ》

マナ《え？》

クルミ《マナが決断するきっかけが
できるかもでしょ？》

マナ《・・・クルミ、ありがとう。
そこで決められればいいな》

クルミ《おうよっ！》

＊。・　土曜日　・。＊

マナ「おまたせ～！」

ナオヤ「マナおせーよ」

クルミ「もう１０分もまったよ?!」

マナ「ごめん・・・」

コウショウ「大丈夫、
俺もきたばっかりだから」

マナ「コウショウ・・・」

クルミ「じゃ、行こっか」

○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・

クルミ「あ、このお店、
マナ好きでしょ？」

マナ「好き～
入ろう！」

そこで私は
あるスカート達に出会った。

マナ「こっちのミニスカートも
可愛いし、
こっちのロングスカートも
可愛い・・・
どっちにしよう？」

クルミ「ミニスカも可愛いけど、
ロンスカも可愛い・・・と」

マナ「ナオヤ、コウショウ、
どっちがいいと思う？」

ナオヤ「ロンスカ」

コウショウ「ミニスカかな」

マナ「ますます
迷うんだけど?!」

ナオヤ「俺たちあっちのお店
行ってるね」

クルミ「オッケー」

マナ「どっちにしよう・・・
どっちも
買っちゃおうかな？
でもそれじゃあお小遣いが・・・」

クルミ「どっちも買うって
選択肢もあるなら・・・」

○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・○＊・

買い物が終わり、
フードコートに来た。

マナ「私、場所取りしてるよ」

クルミ「じゃ、私から
行ってくるね」

クルミがお昼を
選びに行った。

マナ「はぁ～
楽しかったな」

ナオヤ「マナ、話がある」

コウショウ「俺も」

マナ「え？」

ナオヤ「俺・・・
お前のことが好きだ」

コウショウ「俺もマナのことが好き。
付き合ってくれませんか？」

マナ「私・・・」

マナ「私、ナオヤとコウショウ、
どっちも好きなの！」

コウショウとナオヤ「え？」

マナ「だからずっと迷ってた。
だけど今日、
あのスカートに出会って
分かったの」

コウショウ「スカートって・・・
あのロンスカとミニスカ？」

マナ「そう。
私、どっちにするか迷ってて、
クルミがアドバイスしてくれたの。
ミニスカもロンスカも欲しいんだったら
どっちも買うこともできる。
けど、どっちも買うことができるんだったら
どっちも買わないこともできるでしょ？
恋愛、どっちも買うっていうのは不可能。
だからどっちも買わないことにした」

ナオヤ「それって・・・」

マナ「どっちかを受け入れたら
どっちかが傷つく。
いつかもっといい人を見つけて、
３人で
リア充になろーね！」

コウショウ「・・・そうだね、
マナの言う通り
付き合えることになっても
相手の気持ち考えたら
きっと辛くなる。
この選択は正しいと思う」

ナオヤ「・・・だな。
お前よかいい人見つけてやる」

マナ「私だってあんたよか
いい人見つけてやるわ！」

きっとみんな辛かった。

私だって、辛かった。

けど、いつか３人で
幸せを掴み取れる未来が
来ますように。

私はそう願った。

＊ｅｎｄ＊