甘いイチゴの恋

CAST林芽亜里

作者：エリエール

2020.06.28

ねぇ、知ってる？

イチゴって
ヘタの方から食べると
いいんだって・・・

それはね・・・

・＊・―――・＊・―――・＊・

私――林芽亜里。

イチゴが大好きな
普通の女の子。

だから、春の季節は
大好きなの！

ここ（ここはちゃん）「めありー！
一緒に帰ろー！」

めあ（めありちゃん）「はっ！
ごめん、今行くねー！」

ここ「もしかして、
こうしょうくんのこと
考えてた～？」

めあ「ちち、違うよ～」

ここ「めありは嘘つくとき
髪を触る癖があるよ～？」

めあ「うぅぅぅ・・・」

こう（こうしょうくん）「あ！　めありちゃん！
俺の水筒取ってくれない？」

めあ「こ、こうしょうくん！
はい！　どうぞ！」

こう「サンキュー、
めありちゃん！
あ！　そういえば！」

めあ「ど、どうしたの？
こうしょうくん」

こう「明日、土曜だろ？
２人でイチゴ狩りに行かね？」

めあ「い、イチゴ狩り？」

こう「おう！
めありちゃん、
イチゴすきだよな？
一緒にどう？」

めあ「う、うん！
もちろん!!　いいの？」

こう「おう！　じゃあ、
明日公園集合な！」

めあ「う、うん！
ま、また明日！」

ここ「おぉ？
こうしょうくんから
デートのお誘い？」

めあ「ここは！
デート・・・なのかな？
とっても楽しみ！」

ここ「良かったね！
めあり！」

めあ「うん!!」

*・°　次の日　・°*

あ！
こうしょうくんだ！

制服や体操着姿も
カッコいいけど、
私服でもカッコいい～!!

めあ「こうしょうくん、
お待たせしました！照」

こう「あ、めありちゃん！
大丈夫、今来たとこだから！」

し、紳士～!!

こう「めありちゃん、
服、とっても似合ってる！」

めあ「あ、ありがとう!!照」

今日のために
悩みに悩んで
買ったかいがあった！

こう「それじゃあ
行こうぜ！」

めあ「うん！」

*・°　イチゴ狩り到着　・°*

めあ「ひゃ～、全部
とっても美味しそう～!!
どれ食べよっかな！」

こう「めありちゃん、
とってもかわいいな
（ニコッ）」

うぅぅぅ・・・
なんか、こうしょうくんが
キラキラして見える・・・

こう「めありちゃん？」

めあ「はっ！
ななななんでもないよ！
あ！　あそこのイチゴ
とっても美味しそうだね！」

こう「ホントだ！
とっても美味しそうだな！
食べに行こうぜ！」

めあ「う、うん！」

こう「これ、とっても
美味しいな！」

めあ「そうだね！
イチゴ狩りに誘ってくれて
ありがとう！」

こう「おう！」

あぁ、大好きなイチゴに
大好きなこうしょうくん、

こんなにハッピーな
ことなんてないよね！

こう「突然だけど、
めありちゃんに
話があるんだ！」

めあ「話？」

こう「めありちゃん、
俺イチゴの次でもいい。
だから！
俺のこと
好きになってくれ！」

え!?　これって
もしかして・・・

こう「俺と付き合ってください!!照」

めあ「っ～！
もちろん!!
喜んで!!照」

こう「え!?
いいのか!?」

めあ「うん！　もちろん!!
私、こうしょうくんのことが
イチゴと同じくらい大好きです！
これからよろしくね！照」

こう「お、おう！
よろしくな！照」

ねぇ、知ってる？

イチゴってヘタの方から
食べるといいんだって・・・

それはね、最後まで
口のなかに甘さが
残るからだよ！

イチゴのように
甘酸っぱい恋・・・

でも、最後には
とっても甘い恋・・・

＊ｅｎｄ＊