オタクだって恋したい！

CAST林芽亜里

作者：KURUMI

2020.06.29

私の名前は林メアリ！
ニコ中の３年生です。

私にはクラスのみんなに
秘密にしていることが
あります。

メアリ「ニコプリ様～！」

そう、私は
ニコラプリンスという
アイドルグループの
ファン・・・
いや、オタクです。

特に、

メアリ「レオン様に
会ってみたい！」

ニコプリのリーダー、
丸田レオン様の
オタクなのです！

？「またニコプリンの雑誌
見てんのか？」

メアリ「ニコプリンじゃなくて
ニ・コ・プ・リ」

コイツは幼馴染の
よしと。

私の部屋にいっつも
勝手に入ってくるの。

よしと「お前、彼氏とか
欲しくねぇのかよ」

メアリ「彼氏？
・・・ないない！
私はレオン様一筋だし」

よしと「ふーん・・・」

何かよしと
不機嫌じゃない？
まぁいっか。

よしと「俺、課題あるし
帰るわ」

メアリ「また明日」

よしと「おう！
じゃあな」

☆*:・。・　翌日　・。・:*☆

？「メアリ、おはよ！」

メアリ「おはよう。
ココハ」

この子はココハ。
私の大親友で、
私がオタクのことも
知ってるんだ。

ココハ「目の下に
くまできてるよ。
またニコプリ見てたの？」

メアリ「そうだよ！
ニコプリ、特にレ・・・」

ココハ「特にレオン様が
かっこよすぎて
見過ぎちゃうんだよ!!
・・・でしょ」

メアリ「なんで分かるの??」

ココハ「分かるに
決まってるでしょ。
毎朝同じこと
聞かされてるもん笑」

メアリ「さっすがココハ！」

ココハ「メアリのことは
全部わかるからね」

ココハと友達で
よかったなぁ。

ココハ「早く教室行こ!!」

☆*:・。・　教室　・。・:*☆

メアリ「おはよう」

ココハ「おっはよ～！」

なんでだろ？
何か視線を感じる・・・

クラスの女子「林さんだ・・・
近づかない方がいいよ」

「林さんがオタクなんて
マジうけるんですけど」

なんで??
私がオタクのことが
みんなにバレてる！

クラスの女子「オータクさん♪
そこ、邪魔なんだけど」

メアリ「・・・」

クラスの女子「なんか喋れよ！」

そうだ！
ココハは？

なんで??
ココハがいない。

あっ・・・
そういえば日直だから
いないんだ・・・

どうしよう・・・

☆*:・。・　放課後　・。・:*☆

クラスの女子「林さん。
ちょっと
ついてきてくれる？」

メアリ「え・・・？」

ココハ「私もついて行く！」

メアリ「大丈夫！
１人で行く」

クラスの女子「林さん、
あなたよしとくんと
仲良さそうね」

メアリ「ただの幼馴染だよ・・・」

クラスの女子「ただの幼馴染？
ふーん、じゃあ
よしとくんに
近づかないでもらえる？」

メアリ「え？」

クラスの女子「ただの幼馴染
なんでしょ？
だったらできるわよね！」

そうだ。
ただの幼馴染だ。

でもこのモヤモヤした
感情は何だろう？

そうだ！
私は好きなんだ、
よしとのことが・・・

メアリ「・・・やだ」

クラスの女子「なんですって？」

メアリ「嫌だ！」

クラスの女子「はぁ？　バカね。
嫌なんて言わなければ
こんな目には
あわなかったのに」

そう言うと、
上に手を上げた。

メアリ「やめて！
叩かないで」

クラスの女子「もう遅いわ」

叩かれる！
助けて、
よしと！

その時誰かが
私の前に立った。

メアリ「よしと！」

クラスの女子「よしとくん??」

よしと「お前らメアリに
何やってんの？」

クラスの女子「・・・」

よしと「俺の大切な人に
近づかないでくれる？」

クラスの女子「・・・」

よしと「メアリ、行くぞ」

メアリ「よしと、
ありがとう！」

よしと「大丈夫か？」

メアリ「うん」

よしと「メアリ俺、
お前のことが好きだ!!
俺と付き合って下さい」

メアリ「私もよしとのことが好き！」

よしと「ＯＫってこと？」

メアリ「もちろん！」

オタクだって
恋していいんだ・・・

レオン様よりも
よしとが好き。

＊ｅｎｄ＊