私が見つけた甘いイチゴのお話。

CAST林芽亜里

作者：#sakyon

2020.03.16

私の甘い、甘い恋は
ここから始まった。

メアリ「甘い～」

ユラ「でしょ??」

メアリ「今日は誘ってくれてありがとう。
お陰でこんな美味しい
イチゴ食べられちゃった」

ユラ「私のお母さんが
作ってるイチゴは
世界で１番よ」

ここはユラのお母さんの
いちご畑。

ユラは、私の親友。
幼馴染でいつでも一緒。

でも、いちご畑が
あるなんて
知らなかった！

メアリ「美味しい??」

ドンッ

メアリ「あっ・・・
すみません。
って・・・」

（イケメン・・・？）

？「ごめんね。
えっと・・・名前は？」

ユラ「お兄ちゃんったら、
この子は私の親友。
メアリよ。
邪魔しないでよね」

メアリ「えっ！　この人って
ユラのお兄ちゃん？」

ユラ「そうだよ。
紹介してなかったね。
この人は私のお兄ちゃんの、
コウショウ」

コウショウ「いつもユラが
お世話になってます。
コウショウだよ。よろしく」

メアリ「こ、こちらこそ
いつもお世話になってます。
よ、よろしくお願いします」

ユラ「メアリっ、」

（メアリに向かって
こっちこっちと手を振る）

ユラ「メアリ、
どうかした？」

メアリ「あ、いや・・・」

ユラ「もしかして、お兄ちゃん、
態度悪かったかな？
ごめんね！」

メアリ「いや、そんなことないよ。
私は、ただ・・・」

ユラ「ただ・・・？」

メアリ「コウショウ君に
恋しちゃったかも・・・」

ユラ「まじ？
それなら私、
応援するよ！」

メアリ「本当に？」

ユラ「うん！
お兄ちゃん彼女いないし、
メアリの妹になれたら
最高じゃん？」

メアリ「もう～、
そんな遠い話
しないでよね！」

ユラ「とにかく応援するから！
頑張ってよね！」

メアリ「うん！」

はぁ・・・
まさかユラも
応援してくれて
コウショウ君に
恋しちゃったなんて・・・

私はなんて幸せ者・・・

とにかく、
ユラの期待にも
応えられるように、
いい彼女にならなきゃ！

それから毎日
イチゴハウスに通って、
コウショウ君に会い続けた。

ユラ「また来たの??」

メアリ「だって
美味しいんだもーん」

（コウショウ君に
会いにきたんだけどね笑）

コウショウ「いつも
会いにきてくれて
嬉しいよ」

いつも会いにきてくれて
嬉しい・・・？

もしかして
私のこと・・・？

メアリ「あ、あのっ！」

コウショウ「どうしたの？」

メアリ「わ、私、コウショウ君に
恋しちゃってます！
コウショウ君、
私と付き合ってください！」

コウショウ「・・・」

メアリ「いいです！
私の一方的な気持ちだし、
今答えもらえなくて。
また明日、きます」

あぁ・・・
無言だったな。

やっぱり私の一方的な
片思いだったんだな。

ごめんね、ユラ。

せっかく
応援してくれたのに。

＊。・　次の日　・。＊

メアリ「あ、あの、
答えってもらえますか？」

コウショウ「答えなんだけど・・・」

振られる・・・
はぁ・・・

コウショウ「僕でよければ」

メアリ「え！　な、なんで？」

コウショウ「実は僕、
メアリちゃんと初めて
会った日の夜から
ずっとメアリちゃんの話を
ユラから聞いてて、
僕もメアリちゃんのこと、
どんどん知りたくなっていって・・・」

ユラ「告白成功おめでとう！」

メアリ「ユラ・・・
ありがとう！」

ユラ「キューピッド様と
呼びなさい！」

メアリ「キューピッド様～
本当にありがとうございます！」

ユラ「メアリ、良かったね！
これからはコウショウが
メアリのこと大事にするから、
何かあったら言うんだよ」

メアリ「うん！
ユラ、大好き！」

コウショウ「僕のことは??」

メアリ「コウショウ君のことも
大好き！」

私の恋は、イチゴのように
甘い、甘い恋だった。

そしてその恋は
一時期で終わるものでなく、

ずっとずっと、
実っているものであった。

＊ｅｎｄ＊