これだから3次元は。

CAST林 芽亜里林 芽亜里

作者:みゆりんご

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.03.08






私、林芽亜里。





今は中2だけど、、
なんともうすぐで
受験生!





受験前に青春な思い出
作っとかないとって??





ごめんなさい!
私2次元にしか
興味ないんですw





はまってるのは、
『プリンス・ラブ』
っていう漫画。





ばりばりオタクだから、
もちろんモテないし
ただの陰キャ。





青春なんて
考えたこともない。





今日も漫画読みながら
通学路をとぼとぼ
歩いてると、、





?「おーはよっ!!」





振り返ると、
ナナがいた。





メアリ「ナナ!
おはようー!」





ナナは私の数少ない
友達の1人。





小動物みたいに
かわいくて小さくて、
すごくモテる。





ナナ「また漫画
読んでるのー?」





メアリ「うん、
ほんと面白いよこれ!」





ページをめくる度に
出てくる
イケメンな王子様。





メアリ「あぁ・・・
レオン様!!!」





ナナ「ん? レオン?
たしか学校に
レオン先輩って
いた気がするけど、、」





そんなことは
どーでもいい。





レオン様は
レオン様なんだから!





カケル「おーーい。
おはよ」





ナナ「カケル!
おはよ!」





メアリ「おはよ!!
レオン様
今日も美しいんだよ!!
見て!!!」





カケル「メアリは
また2次元かよw」





メアリ「悪かったですねーーーだ!」





ナナ「ふふっ」





小さいころから
ずっと一緒。





幼なじみの3人
そろって歩いた。













****** —- ******





キーンコーン
カーンコーン・・・





2時間目の終わり。





私は出席簿を取りに
教務室に向かっていた。





メアリ「やば!
遅れるんですけど、、」





漫画片手に
廊下を走っていたら、、





ドンッ!!!





メアリ「わっ!」





??「いってーな」





目を恐る恐る開けると、
そこには見たことのない
先輩がいた。





ん??
漫画と比べる。





レオン様?
え?
レオン様がいる?!?!?!?!





レオン「気をつけろよな、、
マジけがしたらど」





メアリ「レオン様!!!!
レオン様にずっと
会いたかったんです」





そっくり、、
うそでしょ?!





ナナ「メアリ?!
何してるの?
大丈夫?」





レオン「は? お前
突然ぶつかってきて
なんなんだよ。
レオン様?!
なんで俺のこと
様付けしてんの?」





え、、
レオンっていうの
この人?!!





う、、そ、、、





「バタン!!」













******* === *******





「メ**!
メア*!!
メアリ!!」





ん、、?
目を開けると
ナナとカケルがいた。





メアリ「え?!
私どしたの?!」





ナナ「レオン先輩にぶつかって、、
その後レオン様とか
わけわからないこと言って
倒れたんだよ!」





カケル「あの先輩、
同じ部活にいるけど
手出さないほうがいい。
色んな女子に手だしてるし、、
ドSだしな」





てことは、あの先輩
バスケ部なんだ、、





カケルとナナの話も聞かず
私はレオン先輩の顔を
思い出した。





現実にいたなんて、、、













***** === *******





私は毎日、
バスケ部がある日は
見学に行った。





メアリ「レオン様!!!
頑張って!!」





思いっきり叫ぶ私を見て、
バスケ部総勢
私にドン引き。





得にレオン様だ。





レオン「キモオタク。
早く去れよ
くそが」





どんだけレオン様が
きつい言葉言っても、
私はあきらめない。













*。・ 休憩 ・。*





カケル「メアリ、お前マジで
レオン先輩だけは
やめろって、、」





ナナ「えー?
私は応援する。
メアリがやっと2次元から
抜け出してくれたんだもん!!
ちょっと言い方きついけど、、」





メアリ「そうだよ、カケル!
レオン様
かっこよすぎるもん、、」





カケル「チッ、、
俺の気持ちも知らずに、、」





メアリ「なんか言った??」





ナナ「え、、、?」





ナナが驚いたような、
傷ついたような顔をしている。





カケルが何を言ったか
聞き取れなかった私は、
さっぱり何が起きたのか
わからなかった。













*。・ ナナの家にて ・。*





メアリ「私、メイクしたことないし、
似合わないよ!!!」





ナナ「いいから座ってて!」





私はナナのピンクに
包まれた可愛い部屋で、
人形のように
色々施されていた。





朝早くナナが
電話してきたと思ったら、
学校に行く前に
イメチェンさせたいとか、、





どしたんだろう?





ナナ「よーし!
終わった!
制服着て!」





メアリ「え、、うん」





制服に着替え、
鏡を見ると、、





え?
そこには見たことのない
女の子がいた。





髪はぼさぼさの
ツインテールじゃなく、
ゆるふわウェーブの
おろし髪。





顔は目がぱっちりとしていて、
まつ毛は長い。





唇はグロスが塗ってあり
つやつやふっくら。





頬はほんのりピンクに
染まっていて
お人形みたいだった。





眼鏡がないので
ぼんやりとしか見えないが、
明らかにかわいい。





メアリ「これだれ?!?!」





ナナ「いつも思ってたんだよね、、
肌が白くて細いメアリ、
素材はすごい美少女
なんじゃないかって、、。
学校でもばれない
ナチュラルメイクだよ!」





メアリ「あ、あ、ありがとう、、」





こんな人って
変わるもんなんだ、、





恐る恐る家を出て
通学路をナナと歩いた。





するとカケルが
やってきた。





カケル「おはよーナナ。
メアリは?」





すると私を見て、





「初めまして、、
誰ですか?」





私とナナは
おなかが痛くなるまで
爆笑した。





カケルは学校についても
私だと信じてくれない。





クラスの皆からは、





「え、、あれ誰?
陰キャの林さん?」





「可愛くね?
おれ告ろーかなっw」





などひそひそ声が
聞こえてくる。





まーどーでもいい。





私にはレオン様がいれば
いいんだから。





放課後は今日も
バスケ部直行!!





メアリ「レオン様ー!!!
好きでーす!!!」





レオン様がこっちを見ると、
驚きすぎて
持っていたボールを
落としていた。





他の部員も
私にくぎ付けだ。





カケルは
やるせないような
表情をしていた。





どしたんだろ?





バスケ部が終わり、
いつものように
帰ろうとすると、、





レオン様が
こっちに来てる!!!





え、、??





レオン様「林、お前
かわいくなったな。
今度デートしようぜ」





メアリ「いいんですかっ?!?!」





カケル「メアリ、断れ!
先輩は、、」





もう、さっきから
なんなの?!





私がかわいく
なったからって、、、





メアリ「カケル!!
邪魔しないでよ!
大っ嫌い!」





あ、、思わずきつく
いってしまった。





カケルは悲しい顔をして、
背を向けた。





カケル「あーそうかよ。
もう知らねーからな」





カケルなんて
もう絶対話さない!!





レオン様と
連絡先交換して、
デート当日を
待ち望んだ。













***====*****





デート当日。





レオン様は
公園の噴水前で
待っていた。





メアリ「レオン様!!!」





レオン「なぁ、
俺の家来いよ。
楽しいことやろうぜ」





え、、?
いきなり家デート??





レオンは私の手を引っ張り、
強引に連れていこうとする。





何するのかな、、、?





家の前で、
私は気づいた。





レオン様が私に
やらしいことを
するんだって。





怖い。
どうしよう、、





メアリ「レオン様、、
私やっぱり、、」





レオン「は?!
お前ここまできといて
なんなんだよ!!」





レオン様が私のことを
蹴ろうとした。





メアリ「助けて!!!!!!」





「ドスッ!!」





目つぶると、
ありえない音が
聞こえた。





え、、?





目を開けると、
レオン様が
横たわっている。





?「メアリ!
だから言っただろ!」





そこには
カケルがいた。





メアリ「どうして?!
ついてきたの?!」





カケル「ナナに
デートの場所聞いて、、
なんかおかしいと思ったら、、、
死ぬほど
心配したんだからな!!」





え、、カケル、、





知らなかった。
カケルがいつも私のことを
気にかけてくれたこと。





なのに私は、、、





カケル「行くぞ、、!」





手を優しく引っ張って
公園に戻った。





レオン様とは
大違いだ。





私、大馬鹿だ。





漫画のレオン様に
会えたと思って
1人で舞い上がって、、
色んな人に迷惑かけた。





謝らないと、、





メアリ「カケル!!」





カケル「メアリ!!」





2人の声が
重なった。





え、、





カケル「好きだ。
お前のことがずっと好きだ。
鈍感オタク女だけど、それでも
お前の優しいところとか、
純粋なとこが好きだ」





メアリ「え、、」





見ると、ナナが
そこにいた。
悲しい顔をして。





ナナ、好きだったんだ、、、





でも、、ごめん。
私も好きになっちゃった。





漫画みたいに
イケメンじゃないし、
優雅でもないし、
王子様でもない。





でもカケルが好き!!





メアリ「カケル、
ごめんね、今まで。
私も好きだよ、、」





カケルが突然
抱いてきた。





ナナは何も言わず
去った。





ナナには
ちゃんと謝ろう。





カケルは私を助けるとき、
私のカバンも
蹴ってしまって、
大好きなくまのチャームが
取れてしまったらしい。





こんな感じでがさつだし、
完璧じゃない。





これだから3次元は。





でも、カケルのぬくもり
が肌に感じられて
自然と涙がこぼれる。





メアリ「大好き!!」







end ***

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