だいすきだよ。

CAST野崎奈菜

作者：ひなっちょ

2020.03.03

ナ「はぁー、
今月号も良かったー！」

私、野崎ナナ！
nicolaが大好きな
中学２年生ですっ。

nicolaは毎日読んでるけど、
まったく見飽きない・・・

今も今月号
読み終わったとこ！

ニコモもみーーんな
大好きだけど・・・

その中でも濱尾サキちゃんが
すっごくすっごく大好き。

私ね、サキちゃんに
救われたんだ。

＊。・　１年前　・。＊

ナ「はぁー・・・」

私は悩んでいた、
恋に。

戸部コウショウ君。

同い年なのに、
同学年はもちろん、
先輩からも後輩からも
違う学校の人からも
モテモテで、
近づくこともできない存在・・・

なんだけどね!!

な、な、ななんと！
今日の席替えで
となりになっちゃったの!!

これは大チャンス!!

でも、なに話せばいいのか
分かんなくて
踏み出せない私・・・

もう私の人生最大の
悩みだよ・・・

ナ「ねぇ、えりちゃん、
私、なに話せばいいと思う??」

大親友なえりちゃんこと、
町田エリナっちに相談した。

エ「うーん・・・
私じゃ役に立たないかも・・・
あっ！　これ読んでみなよっ！」

そう言って
見せてもらったのは、
えりちゃんが愛読している
nicolaだった。

エ「これね、いろんな
企画が載ってて、
もちろん恋愛企画も載ってて、
モデルさんたち
すっごくキラキラしてて
女子力もモチベも
めっちゃ上がるよ!!」

え、え、えっ！
それって私にとって
良いことしかないっ!!

その日、すぐに
nicolaを買いに
いったんだけど・・・

もうっ、
もうドハマリ!!!

ニコモ１人１人が
すっごい個性があって
キラキラしてて、
誰からも目が離せなかった。

で、その中で
特に憧れて
大好きになったのが
サキちゃんだったの。

恋愛企画は
ひっぱりだこ！

私服もモテ感あって
女子力高くて・・・

もう、私の理想像!!!

私は恋愛企画を
読みあさりながら、
自分磨きを
一生懸命してみた。

会話イメトレしてみたり、
持ち物変えてみたり、
ヘアアレに力いれてみたり、
パックしてみたり・・・

ぜーーーんぶ、
サキちゃんが
参考だったの。

＊。・　そして半年後　・。＊

コ「俺、ナナが好きだ。
付き合ってくれませんか、」

コウショウ君が
告白してくれた。

ナ「はい！
もちろんですっ！」

こうして見事、
付き合うことができた私。

どうして
好きになってくれたの？
って聞いたら、

「となりになった日から
急に可愛く
なりはじめたから////」

って！

私がnicolaを
読んでなかったら、
きっとコウショウ君の目にも
止まらなかった。

ホントに、nicolaを
教えてくれたえりちゃん、
そして、お手本で
憧れのサキちゃんに
感謝しきれないほど
感謝だった。

＊。・　そして今　・。＊

今、私はコウショウと一緒に
nicolaのカップルイベントに
来ています。

今回は私が大好きな
サキちゃんも
参加してくれるって知って、
頼みに頼んで一緒に
来てもらったのっ！

伝えたかったことが、
感謝がやっと言える・・・！

ああ、楽しみだ・・・

編「はい！
じゃあ好きなニコモの
ところに行って、
好きなだけ話してねーん！」

私とコウショウは
早速サキちゃんの列に。

心臓バクバク・・・

ついにその時!!!

サ「今日は来てくれて
ありがとうー！」

ナ「サキちゃんに
伝えたいことがあって！」

サ「ん？
なんでしょーか！」

ナ「私、好きな人ができて！
サキちゃんに憧れて
まねっこばっかして！
サキちゃんみたいになりたくて
自分磨き頑張って！
そしたら、そしたら、、
となりにいるコウショウに
告白してもらえたんです！
恋が実ったんです！
ずっとサキちゃんに伝えたくて！
サキちゃんホントにありがとう！涙」

私は１年間、伝えたくて、
でも伝えられなくて、
ウズウズしてたことを
すべて言葉にした。

そしたら・・・

サ「うっ・・・うっ・・・泣」

サキちゃんの目から
急に涙が溢れてきた。

ナ「えっ！
サキちゃん!?」

コ「大丈夫・・・ですか・・・!?」

編「サキ!?
どうしたの??」

編集部の方も集まってきて、
私なんか変なこと
言っちゃったかなって
頭フル回転で考えてた。

サ「ゴメンナサイ・・・
大丈夫です・・・
悲しいんじゃなくて。
すごく・・・
すっごく嬉しくてっ！
私に憧れて、とか、
私のおかげで恋が実ったって
言ってくれたりとか・・・
私、誰かのために
なれてたんだなって思ったら
感動しちゃって・・・！泣
ナナちゃん、
そしてコウショウ君も、
ホントにホントにありがとう！泣」

ナ「うっ・・・うっ・・・！」

サキちゃんの言葉と
涙につられて私も号泣！

サキちゃんと私で
泣きながら、
ギューってしてもらった。

＊。・　見送り　・。＊

ナ「サキちゃんホントに
ありがとうっ！
また会いにいきます！」

サ「ナナちゃん！
私こそありがとう！
待ってるね！」

コ「あ、あーとーざーました・・・」

サ「ふふふ笑笑
ちゃんとナナちゃん
大切にするんだぞっ！
君のために可愛くなって
くれたんだから！
また来てね！」

コ「はいっ」

＊。・　帰り道　・。＊

ナ「あー楽しかった！
コウショウ、
付き合ってくれてありがとねっ！」

コ「・・・ナナ」

ナ「ん？　なぁに？」

コ「俺さ、ナナのこと、
ずっと大切にするから」

ナ「え、なに急に、
照れる////」

コ「いいだろ、別に！」

２人で手を繋ぎながら
帰りましたとさ。

コ「ところで、
サキちゃんかわいいなっ」

ナ「でしょ!?
って浮気だーーー笑」

サキちゃんに
負けないように、
自分磨き頑張ります！笑笑

帰ったあと、
えりちゃんに伝えたところ、

エ「今度私とも行ってよね！
ナナちゃんだけずるいー笑笑」

と言われました笑笑

＊ｅｎｄ＊