海のプサキセスは2020の春に・・・

CAST加藤 咲希加藤 咲希

作者:ハピエンジェル

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.02.02






こんにちは!
加藤サキです!





ニコラ学園の中3・・・
なんだけど。





私には秘密があるの。





それは・・・
海の姫ってこと。





今は2019の冬。





2020の春、
桜が満開になったら、
海に戻らなきゃいけないの。





最初は帰りたくて
仕方なかったけれど。





今は帰りたくないんだ。





好きな人が
人間界にいるから。













★*☆♪★*☆♪★*☆♪





サキ「おはよー! マホ!」





マホ「おはよ! サキ!」





この子はマホ。
私の親友。





マホも知らないんだ。
海の姫のこと。





女子「コウショウく~ん!」





女子「おはよーう!」





コウショウ「おはよー」





マホ「今日も人気だね、
コウショウ」





そう、コウショウ。





私はコウショウに
恋をしてしまったの。





叶わない恋だって
わかってる。
人気だし。





コウショウ「マホ、サキ、
おはよー」





サキ「お、おはよう!」





マホ「おはよー!
今日も人気だね、
王子様」





コウショウ「やめろ、
コノヤロw」





リナお姉様が
馴染みやすいように
してくれたの。





だから、
みんなとも
普通に話せる。





嬉しいんだけど・・・





離れたくないな。





エリナ「サキ、
ちょっといい?」





サキ「いいよ」





エリナ「これ以上、
コウショウ君に
近づかないで!」





サキ「え・・・?」





エリナ「私、
コウショウ君のことが
好きなの!
だから」





サキ「・・・」





先生「HR始めるぞ~!」





エリナ「ってことだから
宜しくね!」





そんな・・・
無理だよ・・・













★*☆♪ 放課後 ★*☆♪





マホ「サキ!
一緒に帰ろ~」





サキ「いいよ!
一緒に帰ろ!」





マホ「サキ、どうなの、
コウショウとはw」





サキ「う~ん・・・
分かんない・・・」





マホ「ファイト!
サキなら出来るよ!」





サキ「でも・・・
エリナが・・・」





マホ「あ~・・・
美女でモテるもんね、
エリナ」





サキ「うん・・・」





マホ「あ、じゃーね!
また明日!」





サキ「うん!
また明日ね☆」













★*☆♪ サキ家 ★*☆♪





サキ「どうしよう、もう、
時間もないのに・・・
コウショウに言わないと
いけないのに!」





電話がなった。





サキ「もしもし」





リナ「もしも~し!
やほ! リナだよ!
サキ、元気にしてる?」





サキ「リナお姉様!
助けてください!」





リナ「え? え? え!?!」





サキ「実は、人間界の人に・・・
コウショウに
恋しちゃって・・・」





リナ「マジかー。
で、サキは
どうしたいの?」





サキ「私は、
自分の気持ちを
伝えたいです!」





リナ「なら、
伝えちゃえ!
ファイト!」





サキ「でも、でも・・・!!
春にはそちらに
戻らなきゃいけないんですよ!?!
どうすれば!」





リナ「サキ」





サキ「お姉様・・・?」





リナ「恋は諦めちゃダメだよ!
どんなに強いライバルがいても!
分かった!?!」





ビックリした。
お姉様にこんなに
言われたことなかったから・・・





サキ「分かりました・・・」





リナ「海から見てるからね!!
あなたが海の姫でも
恋はしていいの!
今後なんて気にしないで!」





サキ「お姉様・・・はい!」













★*☆♪ 次の日 ★*☆♪





エリナ「コウショウ君・・・!!
私と付き合ってください・・・!!」





学校にいったら
エリナが告白してた。





マホ「サキ!
ヤバイよ!」





サキ「そうだね・・・」





お姉様、
ごめんなさい。





告ることさえ
できなかったです・・・





コウショウ「・・・エリナちゃん、ごめん、
僕、サキのことが好きなんだ」





サキ「・・・!!」





エリナ「どうして!?!」





コウショウ「サキといると
心がおちつくというか、
安心するんだ。
ずっと一緒にいたい」





コウショウ「サキ、
付き合ってください」





サキ「はい・・・!」





こうして
私の初恋は叶った・・・が。





ずっと一緒にいられないと
思うと、悲しかった。





だからね。
マホとコウショウを
屋上に呼び出して。





サキ「マホ。コウショウ。
今まで黙っててごめんね」





マホ「え、どういうこと!」





コウショウ「今から、
何を言うの・・・!?!」





サキ「実は、実はね・・・」





泣きそうだった。





でも、しっかりと
言いたかったから、
こらえたんだ。





サキ「私、海の姫なんだ・・・!」





マホ「嘘・・・!!
嘘でしょ!?!」





コウショウ「え、そうなのか・・・」





サキ「だから、2020の春には
海に戻らなきゃいけないの・・・!!」





マホ「やだよ!
そんなの!」





コウショウ「俺もだよ!
もう、一緒にいられないなんて」





サキ「私も、嫌だよ。
でも、決まりだから・・・」













・*:・・・o~*°・*:・・・o~*°・*:・・・o~*°・*:・・・





月日は流れ、
2020の春になった。





桜が満開で、綺麗だな。





でも、もう、
この景色は見れない・・・





コウショウ「サキ~!」





サキ「コウショウ、
マホ・・・?!」





海の世界の門の前で
たっていた私に
駆け寄ってきてくれた、
コウショウとマホ。





マホ「帰らないで!
お願い!」





サキ「マホ・・・」





コウショウ「お願いだ!
俺、もうサキに会えないのは
嫌なんだよ!」





サキ「ごめんね、ごめんね、
私も残りたいよ・・・!!!」





リナ「サキ!」





サキ「お姉様!?!」





コウショウとマホは
驚いてる。





リナ「サキ、
あなたは、このまま
この世界にいてもいいわ!
でも、そうすると、
2度と海には
戻ってこれないわ!
それでも、残る?」





サキ「嘘・・・!!
そんな・・・」





コウショウ「サキ、
どうするのか!?!」





マホ「どうするの・・・!?!」





サキ「私、ここに残ります!
愛する人もいるし、
大事な親友もいる。
ここに来て、
私の世界が変わったの!
だから・・・!!!」





リナ「分かりました!
お父様には私から
伝えておきます!
たまに私から連絡はするから
忘れないでね・・・!」





サキ「はい!」





コウショウ「これからは、
ずっと一緒だよ」





マホ「また宜しくね!」





サキ「うん!」







*end*

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