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紙飛行機が繋ぐ初恋

CAST神保 來美神保 來美

作者:さえ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.11.20

私、神保らみ。
美術部に入ってる
中学2年生です。





今は部活で風景画を
描いています。





らみ「うーん」





ほのか「らみ、
どうしたの?」





彼女は親友のほのか。
しっかり者で
よく頼っちゃうんだ。





らみ「空以外は
塗り終わったんだけど・・・」





私の絵は空だけ
雲も描かれていない。





らみ「空ってさ、
いつも違う色じゃん」





ほのか「はっ!?
空って、いつも青じゃない?」





らみ「青だけど・・・ほら、
朝とか夜だと明らかに違うし。
昼間は青だけど、
色んな青があるじゃん。
だから、どんな青にしようかなって」





私も小さい時は
変わらないと思ってた。





空の色も──────
私たちも。













・*。・ 10年前 ・。*・





ある日、部屋で遊んでいたら
窓から紙飛行機が入ってきた。





?「らーみ!」





顔をあげると
隣の家のリヒトが
向かいの窓から手を振っている。





リヒト「紙飛行機、
飛ばしに行こうよ!」





らみ「うんっ!」





その時、リヒトが
教えてくれた。





「空の色はいつも違う青なんだよ」って。















・*。・ 今 ・。*・





ほのか「へぇー。
だから、らみは
川上くんのことが好きなんだ」





そう。
私の初恋はまだ実らない。





ほのか「早く告りなよ。
川上くん、人気あるんだから」





らみ「でも、リヒトはきっと
ただの幼なじみだと思ってるよ」





ほのか「らみらしくないなー。
もっと自信もって」















・*。・ 数日後 ・。*・





向かいの部屋に
リヒトの姿が見えた。





成功するかな。
ドキドキする。





私の手には紙飛行機。





───――届け。私の想い。





コツン。





紙飛行機は
向かいの窓に当たって、
ベランダに落ちた。





リヒト「あれ、らみ?」





窓を開けて、紙飛行機を
拾い上げたリヒトが
首をかしげた。





らみ「リヒト、
紙飛行機、開いて」





リヒト「なんで?」





首をかしげたまま、
リヒトが紙飛行機を開いた。





リヒト「らみ、
ちょっと待ってて」





リヒトはそのまま、
部屋に入った。





私は紙飛行機に
「好きです」と書いた。





届いたかな。ちゃんと。





戻ってきたリヒトが
何かを投げた。





それは─────紙飛行機。





リヒト「開いて」





おそるおそる開いてみた。





「俺も好きです。
つきあってください」





らみ「もちろん。
よろしくお願いします」





その日の空は今までで
1番キレイな青。





思い出の紙飛行機が
私たちを繋いでくれた。







*Happy END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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